16日から17日にかけて、西日本から北日本の上空約5500メートルには、氷点下21度以下の、この時期としては強い寒気が流れ込む見込みです。また、朝鮮半島付近の低気圧が、15日夜から16日朝にかけて日本海西部で急速に発達し、17日朝にかけて日本海を北東へ進み、北日本に達するでしょう。
上空の寒気や低気圧に向かって流れ込む湿った空気の影響で、西日本から北日本では、16日から17日にかけて、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
西日本から北日本では、落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。また、降ひょうのおそれがありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
島根県では海上を中心に16日明け方から夕方にかけて、非常に強い風が吹き、海上ではしけるでしょう。低気圧が現在の予想以上に発達した場合は、暴風や警報級の高波となる可能性があります。強風や高波に十分注意してください。
【島根県の波の予想】
１６日に予想される波の高さ
東部 ５メートル
西部 ５メートル
隠岐 ５メートル
【島根県の風の予想】
１６日に予想される最大風速（最大瞬間風速）
東部 陸上 １５メートル（３０メートル）
海上 ２０メートル（３０メートル）
西部 陸上 １５メートル（３０メートル）
海上 ２０メートル（３０メートル）
隠岐 陸上 １８メートル（３０メートル）
海上 ２３メートル（３５メートル）
続いては石川気象予報士の解説です。
石川博康 気象予報士
「16日は日本海の上空に流れ込む寒気を伴った冷たい空気の塊・寒冷渦の影響で、大気の状態が非常に不安定となる見込みです。
このため西日本から東日本では、急な強い雨や、落雷、竜巻などの激しい突風などに注意してください。
また16日夜になると東北や北海道でも雨のところがありそうです。
山陰では特に、低気圧に近い島根県の隠岐で16日にかけて警報級の暴風や高波となるおそれがあります。また雨脚も強まり荒れた天気になる見込みです。
また島根県側を中心に雨の降るところがありそうです。
今後の気象情報に注意するようにしてください」
