PL初ゴールのアマドら若手3発のユナイテッドがニューカッスル撃破! ホーム最終戦で意地の4戦ぶり白星【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第34節延期分、マンチェスター・ユナイテッドvsニューカッスルが15日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが3-2で勝利した。

直近の連敗によって逆転でのトップ4フィニッシュはおろか、ヨーロッパ出場権獲得に暗雲漂う8位のユナイテッド。今季のホーム最終戦では指揮官含め多くの別れが予期される中、3ポイント差で6位に位置するニューカッスルとのシックスポインターに臨んだ。

テン・ハグ監督は0-1で敗れたアーセナル戦から中2日の一戦に向けて先発1人を変更。ホイルンドに代えて負傷明けのブルーノ・フェルナンデスを最前線で起用した。

試合の入りは地力、現状のコンディションで勝るニューカッスルが優勢に進めていく。開始早々にイサクが続けてフィニッシュに持ち込むと、以降も球際の勝負で上回って攻勢を仕掛けた。

これに対して、10分を過ぎた辺りからボールを保持できるようになったユナイテッド。前線でフリーマンを担うB・フェルナンデスを起点に、アマドとガルナチョの両翼が仕掛ける姿勢を示す。15分にはアマドがボックス右から強烈なシュートを枠に飛ばすが、これはGKドゥブラフカの好守に遭う。

前半半ばを過ぎると、試合はユナイテッドペースで進んでいく。27分にはB・フェルナンデスのスルーパスに抜け出したガルナチョがゴール左でGKと一対一となるが、これはドゥブラフカにうまく間合いを詰められてセーブされる。

だが、直後の31分には右サイドでカットインを仕掛けたアマドのパスがボックス内の密集を抜けてボックス中央のメイヌーの足元に繋がると、オフサイドアピールで相手守備陣の足が止まった中、メイヌーのコースを狙った右足シュートがゴール左隅に決まった。

相手の時間帯にゴールを決められたニューカッスルだったが、すぐさま反撃を開始。まずは36分、セットプレーの流れからマーフィーのクロスにボックス左で反応したバーンがピッチに叩きつけるヘディングシュートを枠に飛ばすが、これはDFカゼミロの見事なゴールカバーに阻まれる。続く43分にはトリッピアーの右CKをボックス中央でドフリーのギマランイスが頭で合わせるが、これは枠を捉え切れず。

ユナイテッドの1点リードで折り返した後半だったが、前半同様に勢いを持って入ってニューカッスルが開始早々に追いつく。49分、中央での攻めから右サイドに展開されると、マーフィーのピンポイントクロスをゴール前に飛び込んだゴードンが右足ワンタッチで合わせた。

さらに、攻勢を強めるニューカッスルは52分、B・フェルナンデスの決定的なシュートをGKドゥブラフカの好守で凌いだ流れからすかさずロングカウンターに転じると、2対1の数的優位で仕掛けたカウンターでイサクにビッグチャンスが訪れるが、ここは決死の戻りを見せたアムラバトの身体を投げ出したシュートブロックに阻まれる。

モロッコ代表のビッグプレーで逆転のピンチを免れたユナイテッドは、逆に勝ち越しゴールを奪う。57分、左CKの場面でB・フェルナンデスのクロスがニアでDFに触られてボックス右に流れると、こぼれに反応したアマドが抑えの利いた見事な左足シュートをゴール左隅に突き刺し、値千金のプレミアリーグ初ゴールとした。

再び追う展開となったニューカッスルは62分に3枚替えを敢行。アルミロン、ジョエリントンと攻撃の切り札をピッチに送り込む。そして、前がかって攻撃に出ると、ロングスタッフ、ジョエリントンの連続決定機に、73分にはゴードンがボックス内に抜け出してGKとの一対一のビッグチャンスを迎えるが、いずれの場面も守護神オナナのビッグセーブに阻まれた。

リード後は苦しい展開が続く中、テン・ハグ監督は82分にこちらも3枚替えを敢行。殊勲のアマド、メイヌー、ガルナチョに代えてホイルンド、ラッシュフォード、マルティネスをピッチに送り出すと、この采配が決定的な3点目をもたらす。

84分、ボックス付近でB・フェルナンデスからのラストパスを受けたホイルンドが、DFに寄せられながらも利き足とは逆の右足シュートをゴール左隅へ流し込んだ。

その後、後半アディショナルタイムにはホールの見事なミドルシュートで1点差に迫られたものの、何とか逃げ切りに成功したユナイテッドが来季EL出場権獲得に望みを繋ぐホーム最終戦でのリーグ4戦ぶり白星を挙げた。

© 株式会社シーソーゲーム