暗所や逆光にも対応、両備システムズの多要素認証「ARCACLAVIS」がパナソニックの顔認証に対応

株式会社両備システムズとパナソニック コネクト株式会社は5月8日、厳格な本人確認や利便性の向上を目指し、多要素認証システムと認証テクノロジーを連携したソリューションで共創を開始すると発表した。

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両社では、両備システムズ独自の「まばたき検知」によるなりすまし防止に対応した多要素認証ソリューション「ARCACLAVIS」にパナソニック コネクトの顔認証技術を活用することで、PC内蔵カメラでの顔認証による本人確認を実現した新バージョンを6月1日から提供する。ユーザーは「ARCACLAVIS」に活用する顔認証技術を、両備システムズの顔認証エンジン「RS OLFACE」及びパナソニック コネクト社製の顔認証エンジンのいずれかから選択して利用することが可能になる。

顔認証の精度に関する本誌の同社への取材によれば、顔認証に適切な条件が揃った環境(顔が明るく照らされ正面を向いている等)であれば RS OLFACE とパナソニック コネクト社製の性能差はほとんどないが、「暗所」「逆光」「顔の向きが斜め」といった条件がそろっていない場合はパナソニック コネクト社製の認証精度が優れており、より精度の高い顔認証の需要や、暗所や逆光など多様な環境での需要に応えることができるという。

両社では今後、パナソニック コネクトのテクノロジーと両備システムズの多要素認証ツール「ARCACLAVIS」および同製品と親和性が高い医療向けのセキュリティサービスパッケージ「Ryobi-MediSec」などを活用し、医療分野に向けてセキュリティソリューションを展開する。併せて民間企業や自治体、教育機関などに対しても最適なソリューションを提供し、2030年度にセキュリティ事業の売上20億円を目指す。

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