鈴木化学工業所 愛知工科大生の見学受け入れ 射出成形工程など紹介

射出成形工程を熱心に見学する愛知工科大の学生たち

 自動車用樹脂部品メーカーの鈴木化学工業所(本社愛知県幸田町)は15日、幸田工場(幸田町)で愛知工科大学(蒲郡市)学生の工場見学を受け入れた。ものづくり人材の育成を目指す同大の教育カリキュラムに協力する地域貢献活動の一環。将来の採用につなげる狙いもある。小幡和史社長は「できるだけ多くの企業を見た方がいい。働きやすい職場づくりを進めてきたので、ぜひ現場の雰囲気や従業員たちの表情も見てほしい」と学生らを歓迎した。

 同社は2017年から同カリキュラムに協力しているが、コロナ禍で中止が続き約5年ぶりの実施。今回は1年生12人と教員の計14人が参加した。学生らは射出成形工程や金型保全、組み付け工程、精密測定工程を熱心に見学。ある学生は「見学前は製造現場というと危険なイメージがあったが、ここではセンサーやカメラを使って作業中のミスや事故を防ぐ工夫がされており安全だと感じた」と話した。

 同社は同大学と距離が近く、小幡社長が非常勤講師を務めるほか毎年、インターンシップを受け入れるなど関係が深い。(三河)

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