県内5か所目「水素ステーション」開所 物流中心地で水素トラックの普及に期待 福島・本宮市

福島県内の物流の中心地に、期待の施設が誕生です。東北自動車道本宮インターチェンジ近くに、燃料電池車に水素を供給する「水素ステーション」ができました。

15日、福島県本宮市にオープンしたのは、水素車に燃料を充填するための水素ステーションです。

関根佑記者「水素ステーションは、本宮インターチェンジから1キロ以内の場所に完成しました。中を見ると、トラックが入りやすいように広いスペースが設けられています」

水素ステーションは、エネルギー事業を手がける東京の会社が、国と県の補助金を利用して建設しました。場所は、周辺に多くの物流拠点が集まる本宮インターチェンジの近く、おもに幹線道路を走る大型の水素トラックやコンビニの物流を担う小型の水素トラックの利用が想定されています。

さらに、秋ごろからは24時間年中無休で営業することにしています。

エア・リキード 水素エネルギー事業本部・石垣恭平本部長「玄関口として東京にものが運ばれるというルートを考えた時に、非常に私たちの期待通り。今後需要拡大に向けて活動を進める」

水素ステーションの営業は16日から始まり、一般の水素車も利用できます。

水素ステーション、2030年度までに20基に

これまで福島県内には、いわき市、福島市、郡山市、そして浪江町に「定置式」の水素ステーションがあり、今回、本宮市に完成した水素ステーションは、県内5か所目となります。

今回、本宮インターチェンジからほど近い場所にオープンした水素ステーションについて、事業を手がける企業の担当者は「周りに工場がたくさんあるため、多くの水素トラックが利用することを期待している」と話していました。

福島県では、今回の水素ステーションの建設に補助金を付けるなど、県内の水素エネルギー事業普及を推し進めていて、2030年度までには水素ステーションを20基まで増やすことを目標にしています。

国内でも水素エネルギー事業の整備が特に進んでいる福島で、今後どのような動きが見られるのか注目です。



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