「もう世襲議員やめましょうよ」二階氏の三男 衆院選に出馬報道で渦巻く嫌悪感「すごい鈍感力」

次期衆院選に出馬しない意向を固め、記者会見する自民党の二階俊博元幹事長(写真:時事通信)

5月15日、自民党の二階俊博元幹事長(85)の三男で公設第1秘書の伸康氏(46)が、次期衆院選で新和歌山2区から立候補する意向を固めたことが明らかになった。5月17日に地元の和歌山県田辺市で記者会見を開いて表明するという。

二階氏といえば、裏金問題で二階氏個人の不記載額は党内最多の3526万円。二階氏の秘書は、政治資金収支報告書に記載せず、寄付の合計額を虚偽記入したとして略式起訴され、罰金100万円と公民権停止3年が先月確定している。

また、二階氏は幹事長時代に党から政策活動費として5年間で50億円を受け取っているが、その使い道についてはいまだに明確な説明がなされていない。

「 二階氏は3月25日、党本部で記者会見を開き、“政治不信を招いた”責任から次の衆議院選挙に立候補しないと表明していますが、実際のところは息子に地盤を世襲するための”出来レース”とみられています。不出馬を理由に党から何の処分も受けていない上に、責任も果たさずにあからさまな世襲となれば、世間の不興を買うのは当然でしょう」(政治部記者)

二階氏は今回新和歌山2区に編入される3区で立候補してきたが、当時から「二階王国」とされるほどの強固な支持基盤を持つ。

世襲議員に対する風当たりも強い昨今。裏金問題を意に関せず、出馬を決めたような態度にネット上では嫌悪感が噴出した。

《50億の脱税発覚で辞職するから倅が出馬ってこんな馬鹿な話あるかよ》
《すごい鈍感力。親子ともども何があろうと投票してもらえると思っている。ある意味和歌山の人たちバカにされてるよ。早く気づこう》
《結局、不出馬しても何も変わらないのではないか。出馬はしないというのは一つのけじめとして良いとは思うが、結局政界への未練が消えてないのがわかる。二階さんにはまだまだ説明の責任など果たすべきものはたくさんあり疑問が残るままなのに、息子に継承させるさせようとしてるのが違和感》
《政党支部引き継げば、相続税も掛からない。裏金丸々だな》
《自民党は腐りきっている だから、 恥ずかしげも無くこんなのが出て来る 出るんなら、オヤジの50億の使い途をキチンと喋るのが真っ当な国民への『スジ』だろ》

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