【プレミアリーグ 第38節 プレビュー】いよいよクライマックス マンチェスター・シティ4連覇か、アーセナル悲願達成か

最終節を前にして首位に立ったシティは前人未到のリーグ4連覇達成なるか ©Getty Images

日本時間5月20日、プレミアリーグ第38節の10試合が行われる。第34節順延分の試合で勝利したマンチェスター・シティが勝ち点2差で首位に立った。この最終節で勝利すれば無条件で優勝が確定、それ以外の結果の場合は2位アーセナルにもチャンスが訪れる。果たしてどのような結末を迎えるのか。なお、シーズン最終節となるため、全10試合が日本時間5月20日の0時キックオフとなる。

◉注目カード

■マンチェスター・シティ vs ウェストハム

マンチェスター・シティはミッドウィークに第34節順延分でトッテナムと対戦し、アーリン・ハーランドの2ゴールで勝利。勝ち点を「88」に伸ばし単独首位に立った。2位アーセナルとは2ポイント差。最終節の試合に勝てば無条件で史上初のプレミアリーグ4連覇が決まる。相手はデイヴィッド・モイーズ監督にとってのラストマッチとなるウェストハム。第5節で対戦した際には3-1で勝利しているが、油断はできない。加えて、引き分け以下だとアーセナルに王座を奪われる可能性もある。百戦錬磨の指揮官と選手たちではあるが、優勝がかかる試合というプレッシャーも乗り越えなければならないだろう。トッテナム戦で顔面を強打し交代を余儀なくされた守護神エデルソンは、幸いにして脳震盪は回避された。他に問題がなければこの試合でも先発出場するはずだ。

■アーセナル vs エヴァートン

勝ち点「86」で2位につけるアーセナルはホームでエヴァートンと対戦する。優勝のためには自分たちが勝利し、マンチェスター・シティが引き分け以下の成績となる必要がある(マンチェスター・シティが引き分けて勝ち点「89」で並んだ場合は得失点差でアーセナルが上回る)。悲願の優勝のためには勝利が必須となる。エヴァートンは第5節で対戦して1-0と勝利した相手。加えて、現状で5連勝中と好調で故障離脱者もほとんどなく、前節マンチェスター・ユナイテッド戦で負傷交代したブカヨ・サカについても、ミケル・アルテタ監督は「大丈夫だろう」と楽観視している。人事を尽くす準備は整っている。攻守両面でハイパフォーマンスを続けている冨安健洋にも期待だ。

■リヴァプール vs ウルヴス

遠藤航を擁するリヴァプールはホームでウルブスと対戦する。今シーズン限りでの退任を発表済みのユルゲン・クロップ監督にとっては、これがリヴァプールでのラストゲーム。ホームで迎える最後の試合、何としても完勝で締めくくりたいところだろう。前節のアストンヴィラ戦では終盤に追いつかれて3-3の引き分けに終わるなど、やや疲弊感も見えているが、クロップ体制の集大成となるパフォーマンスを見せられるか。遠藤にも好守両面で存在感を示し、いい形で移籍初年度のシーズンを締めくくってほしいところだ。

■その他の見どころ

残留争いではバーンリーとシェフィールド・ユナイテッドの降格がすでに決定し、勝ち点「29」で17位のノッティンガム・フォレストと同「26」の18位ルートン・タウンの争いになっている。仮に最終節でノッティンガム・フォレストが敗れ、ルートン・タウンが勝利すれば「29」で並ぶが、得失点差ではノッティンガム・フォレストが大きく上回っているため、よほどの奇跡がなければルートン・タウンの逆転残留は望めない。フラムとの一戦は難しい試合になるはずだが、意地を見せられるか。直近2試合で出場機会のない橋岡大樹の扱いにも注目だ。第34節順延分の試合でブライトンを下し4連勝としたチェルシーには、最終節でボーンマスに勝利すれば、トッテナムの結果次第ではUEFAヨーロッパリーグ出場権獲得の可能性が出てきた。シェフィールド・ユナイテッド vs トッテナム、チェルシー vs ボーンマスの試合経過にもドラマがありそうだ。

◉プレミアリーグ 第38節 試合日程

5月20日(月)
0:00 アーセナル vs エヴァートン
0:00 ブレントフォード vs ニューカッスル
0:00 ブライトン vs マンチェスター・ユナイテッド
0:00 チェルシー vs ボーンマス
0:00 クリスタルパレス vs アストンヴィラ
0:00 リヴァプール vs ウルブス
0:00 ルートン・タウン vs フラム
0:00 マンチェスター・シティ vs ウェストハム
0:00 シェフィールド・ユナイテッドvs トッテナム

※時刻はすべて日本時間

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