窪塚愛流×蒔田彩珠 W主演で恋人役!「主役を担えると思っていなかった」「“1人じゃない”のは心強い」

窪塚愛流さんと蒔田彩珠さんが自身の“理想デートプラン”などを明かし、素顔を垣間見せました。

窪塚さんと蒔田さんがW主演を務める映画『ハピネス』が公開されます。

【写真3枚】「理想のデートプランは…」恋人役を演じた窪塚愛流×蒔田彩珠 撮り下ろしカット

本作は、嶽本野ばらさんによる同名小説(小学館文庫)が原作。

心臓病で余命1週間と告げられながらも、残り少ない日々を命の限り輝かせようとする高校2年生の山岸由茉(蒔田)と、現実に戸惑いながらも彼女の夢を全力で支えようと奔走する恋人・国木田雪夫(窪塚)が繰り広げるラブストーリーです。

今回、初共演となった窪塚さんと蒔田さんにインタビュー。命と向き合う本作を通じて感じたこと、劇中に登場するロリータファッションについて聞くほか、プライベートにも迫りました。

「弱音を吐くのはクランクアップ後」(窪塚)、「2人で演じる姿が想像できた」(蒔田)

――出演オファーを受けた際の気持ちを聞かせてください。

窪塚:最初は「え、僕?」と驚きました。自分が主役を担えるなんて思っていなかったです。

主演以前に自分の中で課題があふれている状況だったので、引き受けることに少し後ろめたさがあって。主役をいただけることは嬉しいけれど、自分がきちんと担えるのかと弱気になっていました。

僕自身がもっとレベルアップしてからのほうが…と思っていましたが、脚本を読ませていただいたら、そういう気持ちは一切なくなりました。自分に自信を持てたとかではなく、この作品を逃したら、僕の俳優人生にとって大きなマイナスになると思いました。

せっかく今の僕をキャスティングしてくださったのだから、そのありがたさを噛み締めて本気で臨もう、弱音を吐くならクランクアップしてからだと、気持ちを切り替えました。

W主演として蒔田さんが責任の重さを半分担ってくださったので(笑)、すごく心強かったです。

蒔田:ふふふ(笑)。私も愛流くんと同じで、“1人じゃない”というのはすごく心強かったです。由茉役はもちろん楽しみでしたが、今まであまり演じたことのない役柄だったので、話し方や見せ方など1つひとつが難しそうで不安もありました。

でも、いただいた脚本が本当に素晴らしくて、愛流くんと2人で演じている姿が想像できたのでぜひ挑戦したいと思いました。

――由茉は余命わずかながら、大好きなロリータファッションに挑戦し、日本一のカレーを食べに行き、愛する雪夫と最期まで精いっぱい生きます。この作品に携わったことで、生き方や死生観に変化はありましたか?

窪塚:命の大切さを改めて実感しました。雪夫として、自分の大切な人が亡くなる現実にいざ向き合うと、今までにない感情が湧きました。

雪夫は由茉の幸せを尊重するため、余命わずかという現実も、由茉の希望も受け入れます。自分のエゴを手放し、大切な人の思いを最大限に受け止めることが、自分の幸せにもつながるのかなと考え、僕自身も“受け入れること”を大切にしようと思いました。

蒔田:普段当たり前のように過ごしている日々や、そばにいてくれる人、そして自分自身ももっと大切にしないといけないと、由茉を演じて、そして完成した作品を観て改めて思いました。

窪塚愛流 “ロリータ”な蒔田彩珠と橋本愛に囲まれ「いいな(笑)」

――由茉のロリータファッションも見どころのひとつです。実際に着てみて、いかがでしたか?

蒔田:今までまったく着たことのなかったファッションなので、衣装合わせで初めて着たときは、ちょっと恥ずかしさもありました。ロケでも、目立つんですよね(苦笑)。

でも由茉はこのファッションが大好きで、それを着ているときが一番輝いているので、私も由茉の気持ちに乗って着させていただきました。

雪夫の姉・月子(橋本愛)もロリータファッションなのですが、劇中で「私は何も恥ずかしいことはしていません」というようなセリフがあって。本当にその通りだと思って、私も堂々と着ていました。

――蒔田さんと橋本さんの着こなしを実際に見て、いかがでしたか?

窪塚:蒔田さんも橋本さんも、すごく似合っていらっしゃいました。お2人はちょっと系統が違って、橋本さんは姉役というのもあり、美しくて手が届かない別世界の人という印象です。蒔田さんは彼女役だったので、ずっとかわいらしくて、まるでお人形さんみたいで。

そんな2人に挟まれている雪夫、いいな、うらやましいなって思っていました(笑)。

でも、今まであんなに間近でローリータファッションを目にする機会がなかったので、想像以上に世界観に引き込まれて、雪夫を演じる上ですごく助けられました。

――撮影をとおして感じた、お互いの印象を聞かせてください。

窪塚:撮影中は、お互いプライベートの話はあまりしていなかったです。クランクアップするまで、僕は蒔田さんを由茉としてしか見られなくて。プライベートな情報を入れずに芝居ができたからこそ、僕は雪夫でいられたと思います。

むしろ撮影が終わった今、こういう取材やイベントで、蒔田さんの素顔をだんだん知ることができて面白いです(笑)。

蒔田:確かに、私も取材日に愛流くんのことをいろいろ知っています(笑)。愛流くんは撮影現場で、本当にまっすぐ役と向き合っていてすごくカッコよかったですし、そんな姿を見て、私も役にもっと真剣に向き合いたいと思いました。

――最近知ったお互いの一面を教えていただけますか?

窪塚:猫が大好きなんだなって思いました。

蒔田:そうですね、猫好きです!

窪塚:あと、結構アクティブですよね?

蒔田:意外とアクティブですね。愛流くんは…想像どおりの愛流くん、イメージどおりです(笑)。

窪塚:ふふふ(笑)。

“ニット帽好き”な窪塚愛流に、編み物にハマり中の蒔田彩珠が…

――由茉がやりたいことを実現したように“何の制限もなく、何をしてもいい”としたら、今やってみたいことはありますか?

蒔田:大好きな人たちを全員連れて、みんなで海外旅行をしたいです。フランスに行きたいですね。

窪塚:オシャンですね(笑)。僕はオーロラを見に行きたいです。

蒔田:わかる!私も死ぬまでに1回は見たい。

窪塚:本当にあんなに美しいものが実在するのか、自分の目で確かめに行きたいです。

――劇中で、由茉と雪夫はさまざまなデートをしていましたが、自身がやってみたいデートプランがあれば教えてください。

蒔田:私は温泉旅行がいいです。行き当たりばったり旅(笑)。

窪塚:僕も温泉旅行と、スノボとか。

蒔田:いいね〜!

窪塚:スノボの帰りに温泉へ行ってお酒を飲んだり(笑)。蒔田さんはスノボしますか?

蒔田:1回しかしたことないんだよね。

――最近好きなもの、 ハマっているものはありますか?

蒔田:最近は編み物にハマっています。それこそ『ハピネス』で由茉がつけているようなヘッドドレスを編んだりしています。

窪塚:僕はニット帽が好きで、よくプライベートでかぶっていて。いろいろ揃えたいので、そろそろニット帽巡りに出かけようかなと思っています。

蒔田:じゃあ、私が編もうかな

窪塚:え!?

蒔田:ウソです(笑)!

窪塚:えぇ〜(笑)!

――最後に、映画を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

蒔田:もし自分が由茉と同じ状況になったら、自分の大切な人たち、特に両親はどう思うだろうと考えました。

母に聞いたら、やはり由茉の両親・英生(山崎まさよし)と莉与(吉田羊)の目線で見たそうで、人によって見方や感じ方はさまざまだなと思いました。ぜひいろいろな方に、いろいろな視点で見ていただけたらと思います。

窪塚:僕はずっと、恋人を失う物語なのにどうして『ハピネス』なんだろうと考えていたのですが、時間をかけてようやく、自分なりの解釈が見えてきました。

撮影前、撮影中、撮影後…その時によって解釈は違ったのですが、じっくり考えさせてくれる作品だからこそ、いろいろな見方ができるのだと思います。もし自分が雪夫と由茉の立場だったらどう受け止めるか、ぜひ皆さんの感想を聞いてみたいです。

映画『ハピネス』
5月17日(金)より全国公開
配給:バンダイナムコフィルムワークス
(C)嶽本野ばら/小学館/「ハピネス」製作委員会

撮影:今井裕治
【窪塚愛流】ヘアメイク:小嶋克佳(TRON)、スタイリング:上野健太郎
【蒔田彩珠】ヘアメイク:山口恵理子、スタイリスト:小蔵昌子

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