ロシア軍の勢いにプーチン氏自信 アメリカはウクライナの前線へ武器提供「急いでいる」

ウクライナは、北東部ハルキウ州のロシアとの国境地帯にあるいくつかの村から部隊を撤退させた。ウクライナ軍が15日までに発表した。一帯ではロシア軍が攻撃を続けている。

ウクライナ軍の報道官は、兵士たちが激しい攻撃を受けたとし、「命を守り、損失を避ける」ため、ハルキウ州のルキャンツィ、ヴォヴチャンスクの2地域から「より有利な位置」に部隊を移動したと説明した。

ウクライナはこの2年間の戦争で、撤退を意味する場合にこうした表現を使っている。

ロシア軍の新たな越境侵攻で国境地帯の町や村が激しい攻撃にさらされるなか、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、予定されていた外国訪問をすべてキャンセルした。

対するロシアのウラジーミル・プーチン大統領は15日、ロシア軍の状況がすべての場所で連日、あらゆる方向に向けて好転していると自信を示し、戦費増強を発表した。

ロシアは、新たにハルキウ州の2集落(ルキャンツィ、フリボケ)と、南部ザポリッジャ州のロボティネ村を掌握したと主張している。

これに対しニュースサイト「ウクライナ・プラウダ」は、ロボティネ村にいるウクライナ軍旅団の広報担当の話として、同村の大部分はまだウクライナ軍が保持していると伝えた。

BBCのウクライナ特派員、ジェイムズ・ウォーターハウス記者がキーウから報告する。

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