井上尚弥が後楽園ホール来場 幼なじみの勝利をアシスト!自身と同じ初回ダウンも逆転

井上尚弥の幼なじみの山口聖矢は判定で勝利した

ボクシングのスーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)が16日、東日本新人王ライト級4回戦(東京・後楽園ホール)に出場した幼なじみでサッカーJ3・SC相模原のDFからボクシングに転向した山口聖矢(30=大橋)を現地で応援。客席からアドバイスを送り続け、相手の鈴木将斗(21=本多)を2―1の判定で破るのをアシストした。

尚弥は父の真吾トレーナー、弟でWBA世界バンタム級王者の拓真(大橋)らと来場。自身は6日に後楽園ホールに隣接する東京ドームで〝悪童〟ルイス・ネリ(メキシコ)に初回にダウンを奪われながらも鮮やかな逆転勝利を収めたが、この日はなんと山口も同じく初回にダウン。しかし、山口は、尚弥がすぐに立ち上がらず8カウントまで片ヒザをついて休んでダメージを回復させたのを思い出して、同じことを実行。その後も連打を浴びてピンチに陥ったが、何とかこの回を乗り切った。

その後のインターバルでは、尚弥はたまらずコーナーに駆け寄り、「ガードが低い。ワンツーをしっかり当てろ」などとアドバイス。その後の山口は冷静にワンツーなどを叩き込んで優位に試合を進め、判定を聞くまでは「ドキドキでした」というほどの、3者とも1点の小差で逆転の白星を手にした。

尚弥からは試合後の控室で「危なかったよー」などと声をかけられたという山口。「なんでなんですかね。真吾さんとか尚弥の声はよく通る。そこは心強い」と友のアシストを感謝した。

尚弥は6月6日(日本時間7日)に米ニューヨークで行われる全米ボクシング記者協会の夕食会に出席し、同協会の年間最優秀選手賞を授与される。また、滞在中には、ニューヨークで開催される大リーグのヤンキース対ドジャース戦を観戦する予定で、大谷翔平(ドジャース)との夢の対面も期待される。

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