“勘違い男”萩生田光一氏 都連役員は続投に「腐ってる」批判殺到「おかしいでしょ」元自民議員も憤慨

党役職停止中も都連役員は続投の方針となった萩生田光一衆院議員

5月15日、自民党東京都連は役員選考委員会で、萩生田光一会長ら都連役員の続投を内定した、と報道各社が報じた。

この一報にある自民党都連所属の議員は、「あり得ない。統一教会問題、裏金問題について国民に説明していない。都連の人事は間違っている。誰も萩生田さんにはついていかないですよ」と怒りをぶちまける。

自民党都連に所属していた元議員も、「おかしいでしょ。都連の議員の多くは、萩生田さんのことを安倍元首相にゴマを擦って、安倍さんの不都合をかばい、そのご褒美に昇格して大臣や要職に就いた勘違い男としか見ていないですよ」と吐き捨てる。

報道によれば、会合後、都連の深谷隆司最高顧問は「裏金事件は一時大騒ぎしたが、今は落ち着いている。処分は党本部であり、支部は関係ない」と説明したという。

萩生田議員を取り巻く状況について、社会部記者が言う。

「萩生田氏については、5年間で2728万円のキックバック分を収支報告書に記載しなかったとして神戸学院大の上脇博之教授が3月に政治資金規正法違反の疑いで刑事告発。しかし、5月2日、東京地検特捜部は、萩生田議員を嫌疑不十分で不起訴処分にしました。上脇教授は、近く萩生田氏について検察審査会に申し立てる方針です。もし審査会で起訴相当の議決が出て、検察が再捜査で再び不起訴とした場合は2度目の審査があり、そこで起訴すべきと判断されれば、萩生田氏は強制起訴されることになります」

今回の「都連会長続投」のニュースに対し、Xでは批判的なコメントが相次いだ。

《自民党は「党本部と支部は違う」などと屁理屈を繰り返しているが、不法行為を犯した人間に党本部も支部も関係ない。この一件だけでも自民党に改善の余地などないのは明白》

《加計では知らんぷり 統一教会では説明責任果たさず 裏金では¨おとがめなし¨ あまりにも国民を馬鹿にしていないか》

立憲民主党の小沢一郎衆院議員も《完全に国民を馬鹿にしている。改ざんではなく、書き換え、わざとではなく不手際…。反省なんてしていない、自民党は絶対に変わらない。だからこそ、ふざけた政治にさよならを》と投稿した。

Yahoo!ニュースのコメント欄にも次のような声が寄せられている。

《統一教会、裏金問題があったのに続投ですか。まあ、次の選挙で落ちるだけですよ。統一教会や裏金問題で何も説明せず、落ち着いたとかいってますが、国民は覚えてますし、この議員は腐ってる自民党の象徴に最近は見えますね》

《裏金事件は一時大騒ぎしたが今は落ち着いているとのこのコメントが自民党の議員の多数の考えでしょう。嵐が通り過ぎるのをじっと待っているだけのこと。このような政党が責任政党で与党であること自体が問題だと思います》

前出の元自民党議員もこう言う。

「次の衆院選では、八王子(東京24区)で萩生田さんに勝てるような候補者に立ってほしいです」

前回の21年衆院選で萩生田氏は、次点の国民民主党候補に10万票以上の大差で勝利している。

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