バスケ界の人気者・馬瓜エブリンが描く五輪後の希望 報道陣には笑顔のダメ出し「声が小さい!」

バスケ日本代表新ユニホームデザイン発表会に出席した馬瓜エブリン【写真:鉾久真大】

日本代表の新ユニホームデザイン発表会に登壇

バスケットボール日本代表は16日、都内で新ユニホームデザインおよび「日本一丸」プロモーション発表会を行った。男子は渡邊雄太と馬場雄大が、女子は馬瓜エブリンと宮崎早織が登壇。真新しいユニホーム姿を披露した。日本バスケ界のさらなる盛り上がりを期待するエブリンからは、報道陣に対して“異例のお願い”も出された。

会見場が大きな笑いに包まれた。トークショー、質疑応答が終わり、壇上で行われたフォトセッション。ポーズを取る際には、エブリンの「日本!」というかけ声とともに、報道陣も一緒に「一丸!」と声を合わせる形式で行われた。しかし、エブリンは「声が小さい!」と即座にダメ出し。「バスケットが普及するためにも、もっと『メディアの一丸』も必要ですから」と明るく願い、呼びかけた。

女子日本代表は2021年の東京五輪で史上初となる銀メダルを獲得。男子も昨夏のワールドカップ(W杯)で歴史的な3勝を挙げ、48年ぶりに自力で五輪出場を決めた。日本代表の躍進に押されるように、国内リーグも活況。女子のWリーグ、男子のBリーグともに今季最多入場者数を更新する盛り上がりを見せている。

米プロバスケットボール(NBA)で6季プレーし、来季からBリーグに移籍することを明言している渡邊も変化を実感している。「僕たちが小さい頃は日本の代表やリーグの試合をテレビで見る機会は本当になかった。今はバスケが盛り上がってきて、ようやくテレビで放送されるようになった」。露出が増えたことで、NBAだけでなく国内リーグや日本代表を夢見る子どもが増えてくれたらと願う。

エブリンも「テレビのゴールデンタイムにバスケットが常に流れるような、皆さんが面白いと感じてくれるような競技にしていきたい。パリ五輪後に、バスケット選手になりたいと思う子どもや、試合を見に行きたいと思う人がどんどん増える風潮ができれば嬉しい」と野望を語る。

「W杯でようやくあれだけ日本のバスケットを盛り上げられた。パリで勝つかどうかでまた変わってくると思う」と渡邊が言うように、五輪で世界を驚かせる戦いができれば、さらに日本のバスケ界は勢いづくだろう。女子は東京五輪超えとなる金メダルを、男子は史上初となるベスト8を目指す。渡邊は「応援はプレッシャーには一切ならない」と断言。声援の後押しを期待した。

THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro-Muku

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