「シルクロードの陶華 加藤幸兵衛展」 6月12日、うすいで開幕

作品を手に来場を呼びかける加藤さん

 200年超の歴史を持つ岐阜県多治見市の名窯「幸兵衛窯」7代目当主加藤幸兵衛さんの個展「シルクロードの陶華 七代加藤幸兵衛展」が6月12~17日、郡山市のうすい百貨店で開かれる。ペルシャの陶芸技法を踏まえた華やかな陶芸作品が並ぶ。加藤さんは「鮮やかな発色や、釉薬(ゆうやく)の流れが特徴。かつて世界の焼物の中心地だったペルシャの陶技に触れてほしい」と来場を呼びかけている。

 同展は県内初開催。加藤さんは父で日本国宝の故加藤卓男氏と共に、17~18世紀に消滅し"幻の名陶"と呼ばれたペルシャの陶芸技法「ラスター彩」を復元させ、創作に取り組んでいる。

 8階ギャラリーの会場では、玉虫色の文様が輝くラスター彩のつぼや、陶板を額装した「陶額」をはじめ、「淡青釉(たんせいゆう)」「三彩」といった技法で創作された作品約100点を展示販売。日常使いのぐい飲みや茶わんなども用意している。時間は午前10時~午後7時(最終日は同5時)。14~16日は加藤さんが在廊する。

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