BYDディーラーで大規模火災、自動車はほぼ全焼―中国

16日、香港メディア・香港01は、福建省福州市にある中国の電気自動車(EV)大手BYDのディーラーで大規模な火災が発生したと報じた。

2024年5月16日、香港メディア・香港01は、福建省福州市にある中国の電気自動車(EV)大手BYDのディーラーで大規模な火災が発生したと報じた。

記事によると、同市閩侯県にあるBYDディーラー店舗で現地時間16日午前0時半ごろに火災が発生。消防車7台、消防隊員29人が出動して消火活動が行われた結果、火は約50分後の同1時18分に鎮火した。

SNS上で拡散した火災発生当時の動画には数十メートルにわたって激しく炎が上がる様子が映っており、現場では大きな爆発音も聞かれたという。店舗の建物は全焼して骨組みのみとなり、店内にあった自動車7台が燃えたほか、建物の外にあった複数台も大きなダメージを受けた。消失した車の中には、ユーザーが修理のために預けていたものもあったという。

目撃者によると、火災発生時の火勢は消防隊員が近づけないほどのすさまじさで、店内のEVに搭載されていた電池にも火がついたことで消火活動が一層難航したようだ。出火原因については電気回路に何らかのトラブルが発生したと言われており、消防当局が調査を進めている。

記事は、情報筋の話として、今回の火勢により400万〜500万元(約8400万〜1億1000万円)の損失が出たと紹介。ディーラーの関係者が展示車については保険が下りるとする一方で、オーナーから預かっていた車については今後オーナーと補償について交渉を行う必要があると明かしたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)

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