ハイセンス、4K液晶テレビ新エントリー帯「U7N」。上位機譲りの144Hz駆動や機能を搭載

ハイセンスは、4K液晶テレビの新エントリーモデル「U7Nシリーズ」を、5月中旬に発売する。ラインナップ、および市場想定価格は下記の通り。

「U7Nシリーズ」

■「U7Nシリーズ」

65V型「65U7N」:180,000円前後

55V型「55U7N」:140,000円前後

50V型「50U7N」:120,000円前後

43V型「43U7N」:110,000円前後

■エントリーもハイリフレッシュレート、機能面も充実の「U7Nシリーズ」

本日に発表されたMini LED搭載モデル2機種と同じ映像エンジン、映像処理技術を備えた同社4K液晶の新エントリーモデル。本モデルも144Hzのリフレッシュレートに対応し、コンセプトとして「次世代のゲーミングテレビ」を掲げる。

映像エンジンは、TVS REGZAと共同開発の新エンジン「HI-VIEWエンジンII」を搭載。表示されたコンテンツをAIが認識し、自動的に最適な高画質へと調整を行う。HDRフォーマットはHDR10+ ADAPTIVE/HDR10+/Dolby Vision IQ/Dolby Visionをサポートする。

「U9N/U8Nシリーズ」同様映像エンジンに「HI-VIEWエンジンII」を搭載する

映像処理技術として、ネット動画の特性に合わせコントラスト・精細感のアップとなめらかな映像を再現する「バンディングノイズ制御」や、3Dノイズリダクションとフレーム補間を組み合わせた「クリアモーションPro」、画面の動きやフレームの揺れが見られるシーンで被写体を検知し、揺れを低減する「フレームジャダー低減」を搭載している。

ゲーム機能もVRR、ALLM、AMDのFreeSync Premiumに加えて、上位機種同様に「ゲームモードPro」を搭載。リフレッシュレートなどのステータスをリアルタイムで確認できるメニュー表示や、暗部を際立たせるガンマ調整機能、色、サイズ、形状を細かく設定できる「照準表示」を備える。

パネルはVA方式で、65V型モデルのみハイコントラストで広視野角パネルを採用。どの角度から見ても色褪せない高画質を楽しめるとしている。環境光センサーについても、明度、RGB検知に対応した「おまかセンサーPro」を搭載。時間帯や天候によって変わる窓から差す光に応じて、最適な画質を提供するとのことだ。

サウンド面はU8Nシリーズ同様、左右のメインスピーカーと、サブウーファーからなる「3スピーカーシステム」を搭載。実用最大出力は40Wとなる。本モデルについてもリモコン内蔵のマイクを使用した「オーディオキャリブレーション」を備える。テレビから送り出されるテスト信号を、リモコンを介して受信・測定することで視聴環境に応じた音響特性の自動調整を行う。

左右のメインスピーカーと、サブウーファーからなる「3スピーカーシステム」を搭載

ほか、立体音響フォーマットDolby Atmosをサポート。従来機同様、ダイアログ強調や、デジタル圧縮された音声信号の修復、すべての音声帯域を整える「Eilex PRISM」による補正技術と、音量差を無くす「Eilex FOCUS」も搭載する。

機能面では、独自プラットフォーム「VIDAA」を採用。対応動画サービスはNetflix/Youtube/Disney+/Amazon Prime Video/Abema TV/hulu/Lemino(旧dTV)/U-NEXT/DMM TV/SPOOX/Rakuten TV/Net-VISION/DAZN/FIFA+/NHK+/TVer/WOWOWオンデマンド/FOD/Apple TVの19サービス。さらに、OTA更新でバンダイチャンネルにも対応予定だとアナウンスしている。

AirPlay2やAnyview Castを用いたスマートフォンのスクリーンシェアや、Works with Alexa、Apple HomeKitに対応し、スマートスピーカーと連携しての音声操作が行える。同社テレビに搭載されるリモート視聴機能「Anyviewホームサーバー機能」もサポートする。

リモコンは今回発表されたU9N/U8Nシリーズと共通デザインで、テレビに向けなくても使えるBluetooth対応や音声でテレビ操作が可能な「VIDAA Voice」をサポート。また、裏面にはドット状の滑り止め加工を施すなど、使い勝手に配慮した。

■店頭の接客にAIを。ハイセンスの提供する新たな試み

「AI接客サービス」利用イメージ

同社の新たな試みとして、ChatGPTをベースにハイセンスの製品情報を学習させた「AI接客サービス」を一部家電量販店にて導入することを決定した。

導入の背景として、お店で買い物をされるお客様への「誰もが気軽に質問できる環境の提供」を第一とし、店頭の販売員には効果的な接客のフックや、商品知識に関する質問を「AI接客サービス」に任せることで、解答する時間を削減。より多くの時間をお客様へと割くことで売上向上に貢献できるといった、あらゆる接客のニーズにコミットすることができるとのことだ。

音声認識とAI発話機能を実装した対話オプションにより、人間的で自然な対話を行えるとしており、AndroidとiOSで提供を予定。iOSは現状テキストチャットのみ、Androidは音声とテキストチャットに両対応する。

また、解答範囲については店舗で設定できるよう開発しているとのことで、例えば販売価格について制限を設け、「お近くの店員さんにお声掛けください」とつなげることで、接客や実売に結ぶことができれば、と展望を語った。

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