中島啓太のメジャーの“鬼門”は2日目に「耐えて、粘り強く」

突然の雨に天を仰ぐ(撮影/田辺安啓(JJ))

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(16日)◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)

巻き返しへの満足感に浸ることなく、中島啓太は「しっかり明日も集中してプレーしたい」と表情を引き締めた。イーブンパーの65位。決勝ラウンド進出圏内(36ホール終了時の上位70位タイまで)で迎える2日目にすぐに目を向けた。

18番はティショットがあわや池に(撮影/田辺安啓(JJ))

初出場の「全米プロ」はキャリア通算5回目のメジャー。キャリアでの4戦にまだ決勝ラウンド進出がない。「今までのメジャーも初日はしっかり耐えることができて、2日目にスコアを落としてしまっている」。初出場したアマチュア時代の2022年「マスターズ」から、すべての試合において第2ラウンドで後退したことが胸に刻まれている。

4人の日本勢のうち唯一午後にティオフした初日は前半、風とグリーンの読みに苦労した。序盤3番(パー3)でティショットをグリーン左奥にこぼしてボギー先行。3パットした6番で2つ目を喫しても、「そこからしっかり粘ることができた」ところに手ごたえがある。

スタートホールはピンチからナイスパー(撮影/田辺安啓(JJ))

中盤のスコアの浮沈を繰り返し、後半17番では残り161ydからの第2打を「距離もぴったり。自信を持って打てた」とピンそば1mにつけてバーディ。最終18番(パー5)ではティショットが右サイドの池方向に飛んで肝を冷やしたが、パーで終えて胸をなでおろした。

4バーディ、4ボギーで作った「71」はメジャー自己ベスト。午前7時31分(日本時間午後8時31分)にスタートする第2ラウンドは「カットラインを見ながらのプレーになる」とまずは目先の数字にこだわる。「天気が良くないと思うので、しっかり耐えながら、粘り強くゴルフしたいと思います」。テーマは初日と同じだ。

<中島啓太のメジャーでのスコア>
初日/2日目(通算) ※すべて予選落ち
2022年 マスターズ 72/79(+7)
2022年 全米オープン 73/75(+8)
2022年 全英オープン 72/75(+3)
2023年 全英オープン 72/76(+6)

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