厳しい日程について「どう組んでいるのか知らないが、ベストを尽くすのみ」とスティーラーズ社長ルーニー二世

ピッツバーグ・スティーラーズのアート・ルーニー二世【Ben Liebenberg via AP】

5月の時点では、ピッツバーグ・スティーラーズの2024年シーズンは最も過酷なスケジュールを組まれている印象だ。

ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリン率いるスティーラーズは、アトランタ・ファルコンズとデンバー・ブロンコスとのアウェー連戦でシーズンをスタートさせ、最初の4試合のうち3試合がアウェーとなる。また、スティーラーズには試合と試合の間にわずか3日間の休みを挟んで対戦する状況が2回ある。さらに、シーズン終盤はかなり厳しいものとなっている。シーズン第11週から第18週までの間に、スティーラーズはボルティモア・レイブンズと2回、クリーブランド・ブラウンズと2回、シンシナティ・ベンガルズと2回、フィラデルフィア・イーグルス、スーパーボウル覇者のカンザスシティ・チーフスとそれぞれ対戦する予定だ。

チーム公式サイトによると、スティーラーズの社長のアート・ルーニー二世はこう述べたという。

「私だったらおそらくこんな風には対戦カードを組まないだろうが、ベストを尽くすしかない。ポジティブな面をあげるとすれば、注目度の高い(ダラス)カウボーイズとの対決やクリスマス当日のチーフスとの対決、他にもプライムタイムの試合がいくつかあることだ。われわれが多くの観客の前でプレーできるのはいいこと。ディビジョン対決の多くはスケジュールの最後にあるから、シーズン終盤はおもしろい展開になるだろう」

おそらくスティーラーズの日程で最も注目すべき点は、ディビジョン戦が後ろ倒しになっていることだろう。スティーラーズは現地11月17日(日)までAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のチームとの対戦がなく、シーズン最後の8試合のうち6試合で同地区ライバルとの戦いが続く。シーズン第11週から第14週までの間に、スティーラーズはクリーブランドでのショートウイークを含む、4試合連続でディビジョンゲームに臨むこととなる。

昨シーズンのスティーラーズはAFC北地区のチームに対して5勝1敗だったが、フットボール界でおそらく最もタフなディビジョンにいることを考慮に入れると、このようなフィジカルな試合が次々と重なるのは苦しい展開だ。

ルーニーは昨年の同地区での成功について、次のように述べた。

「当たり前のことは何もない。同地区のチームはどこも強い。フットボール界で最もタフなディビジョンだと言う人もいるし、私もそう思う。どれもタフな試合になるだろう。チャレンジになるだろうね」

スティーラーズは2023年の勝率を基準に、上から3番目に厳しい対戦スケジュールが組まれることを知った上でオフシーズンを迎えた。『Sharp Football Analysis(シャープ・フットボール・アナリシス)』によると、スティーラーズは2024年シーズンの予想勝利数を基準とした場合に、最もハードなスケジュールを組まれているという。

変則的なスケジュールが組まれており、土曜日の試合後にクリスマス当日の水曜日にも試合があるため、スティーラーズはトムリンHCの経験に頼ってこの厳しいスケジュールを乗り越えなければならない。

ルーニーは「マイク(トムリンHC)はみんなを準備させるのがうまい。何曜日にプレーするかという言い訳はできない。彼は曜日や時間帯を気にしない。その時が来たら、準備万端で臨むだけだ」とつけ加えた。

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