「カミツキガメ」 捕獲事業始動

「カミツキガメ」 捕獲事業始動

 特定外来生物に指定されているカミツキガメの捕獲作業が5月17日、千葉県の印旛沼周辺で行われました。

記者
「いま一昨日設置した罠を担当者が引き上げていますが、カミツキガメ入っていたようです。こちら大きさは・・・だいたい15センチ程度でしょうか」

 鋭い爪と強靭な顎をもつカミツキガメ。

 在来種を捕食したり、田んぼのあぜを破壊する“厄介者”として、販売や飼育を禁止する特定外来生物に指定されています。

 2024年度のカミツキガメの捕獲作業は15日から始まり、17日は、設置した15か所のわなが引き上げられ、体長約15センチと10センチの2頭が捕獲されました。

 千葉県によりますと、印旛沼周辺のカミツキガメの数は減少傾向にあるものの、未だ9000頭余りが生息していると推定されていて、2024年度は1350頭以上の捕獲を目標にしているということです。

県自然保護課生物多様性センター 主幹(兼)室長 小野知樹 さん
「カミツキガメの数は減ってきていると言われているが、まだ野外で見かけることがあるかもしれない。もし見かけても捕まえようとせず、市町村や警察に知らせてほしい」

 印旛沼周辺ではペットとして飼われていたものが野生化して繁殖し、全国的にも多くのカミツキガメが生息しています。

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