小池百合子都知事 つばさの党・黒川敦彦代表らの逮捕は「警視庁の判断によるもの」

小池百合子都知事

小池百合子都知事が17日、定例会見で、公職選挙法違反(自由妨害)の疑いでこの日、政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表ら3人が逮捕されたことに言及した。

黒川氏らは4月の衆院東京15区補選で他陣営の街頭演説に乗り込み、拡声器等を使って、質問を繰り返した。乙武洋匡氏を全面支援していた小池氏も街頭演説で黒川氏に凸されていた。

小池氏は「(公選法は)今回のような事態はそもそも想定していない。なんでもありという状況の中で今日の逮捕に至ったんだと。候補者自身も身の危険を感じながらやる選挙は、ほかの国では聞くが、日本でそうなのかいと。あり得ない事態だ」と改めて、つばさの党の凸行為を批判した。

13日につばさの本部や関係先に家宅捜索が入った後に、黒川氏らは「小池百合子の圧力による捜査」と反発し、小池氏の都内の自宅に抗議街宣に出ていた。

「選挙が終わった後も聞くに堪えないような内容を大声で繰り返し、過激な街宣活動をわが自宅にも来て、報道機関が来て、報道される事態になっていた。それによって増幅されるとPVが稼げる。『2万アクセス行った』と叫んでおられるのが自らのユーチューブに出ていた」と糾弾した。

小池氏は「今回、警視庁の判断によるものでありますが、民主主義の基本である選挙で、このような形で物事が起こっていいのか。候補者がおびえる、有権者に話すのではなく、他の候補者をおとしめることが続くと政治に対しての無関心どころか嫌悪感を深めてしまう。そっちを大変心配している」と話した。

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