「あなたのカードが不正利用されている」警察官名乗る電話 70代女性キャッシュカード5枚を手渡し182万円だまし取られる 富山・黒部市

警察官を名乗る男からの電話を信用し、キャッシュカード5枚を手渡した70代女性が現金182万円を引き出される被害にあっていたことが16日までにわかりました。

今月10日、黒部市に住む70代の女性の自宅の電話に、黒部警察署のモリヤマを名乗る男から電話があり「あなたのキャッシュカードが不正利用されている。カード番号を変更する必要があるので、通帳の番号と暗証番号を教えてください」と言われました。

70代女性は男の話を信用し、口座情報と暗証番号を伝えたところ、男は「今から代理の者がキャッシュカードを取りに行く」などと言いました。

電話の後2時間ほどが経過して、女性の自宅にナカムラを名乗る女が訪れ、女性はキャッシュカード5枚を手渡しました。

その後、詐欺ではないかと疑った家族の指摘で、あらためて調べたところ、すでにATMから現金182万円が引き出されていたことがわかり、警察に被害を届け出ました。

警察は、官公庁や金融機関などの職員、警察官などを装い「不正に使われている」「新しいものに変える必要がある」と言って、キャッシュカード等をだまし取る手口だとしています。

そのうえで、公的機関や金融機関職員を名乗るものから預貯金に関する電話があった場合は、相手の所属と氏名を確認し、一度電話を切ってこちらから、当該所属の代表電話に電話をかけるなどの確認を求めています。

また、金融機関の職員などを装うものが突然訪問してきた場合は、相手を刺激しないように行動し、付近住民や家族、警察に助けを求めてほしいと呼びかけています。

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