孫の父代わりだった祖父 がん発覚後の1枚に「泣いた」「素晴らしい」

父親』という言葉を聞いて、あなたはどんなイメージを抱きますか。

大黒柱という言葉にふさわしい立派な身体つきや、優しくて温かみのある笑顔、連日仕事に励む背中など、『立派な父親像』は人それぞれ。

いずれにせよ、家族に尊敬され、愛される人は、父親として立派に責務を果たしているといえるでしょう。

祖父と、両親が離婚した孫の『ツーショット』に反響

1か月後に父の日を控えた2024年5月中旬、雷(@asobiworld)さんはX(Twitter)で2枚の写真を公開しました。

およそ8年前に離婚を経験した、雷さん。1人の母親として、まだ幼い子供たちを立派に育てていく決意をしました。

そんな親子に寄り添ってくれたのは、雷さんの父親。孫たちに対しても、本当の父親のように、いつも笑顔で見守ってくれたといいます。

雷さんが投稿したのは、、『父親代わり』として孫たちを支えてきてくれた祖父と、当時5歳だった娘さんのツーショット。

…そして、およそ5年後に撮影した、現在の2人の姿でした。

この1枚は、80歳の祖父が『終活の一環』として撮影に挑んだ、娘さんとのコスプレ写真。

漫画『SPY×FAMILY』をテーマに、娘さんはアーニャ・フォージャーを、そして祖父はヘンリー・ヘンダーソンに扮し、とっておきの思い出を作ることにしたといいます。

祖父は、今回が初めてのコスプレ。ステージ4の肺がんで余命を宣告されたことを受け、余生を自宅で過ごしながら、家族と一緒に『終活』をすることにしたのです。

そんな祖父の夢は、『孫と一緒にコスプレをすること』。雷さんは、知人のカメラマンである@Masa_404さんに撮影を依頼し、コスプレをセッティングしました。

当日は祖父の体調を考慮した上で、身体に負担がかからないよう、自宅のカーペットの上に寝転がる形で撮影を行ったそうです。

酸素ボンベを着用するようになっても、コスプレの実現を楽しみにしていたという祖父。こうして一緒にコスプレをして、思い出に残る写真を撮影し、喜んだに違いありません。

写真越しに深い愛が伝わるツーショットは拡散され、多くの人から反響が上がっています。

・本当にいい写真で涙が出た。おじいさん、嬉しかっただろうな。

・素晴らしい取り組み!ご家族の幸せな時間が、少しでも長くありますように。

・こんなにも優しさと愛おしさにあふれた1枚は、初めて見た。

『父親代わり』として、親子を支えてきてくれた祖父に「ずっとずっと、優しい笑顔で子供たちを見てくれてありがとう」と感謝の気持ちを述べた、雷さん。

雷さん親子の感謝と愛は、祖父にしっかりと伝わっているはず。美しい家族愛は、写真を通して、たくさんの人の心を突き動かしました。


[文・構成/grape編集部]


出典

@asobiworld

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