法隆寺金堂の古材 国宝に追加指定

国の文化審議会は17日、斑鳩町にある国宝・法隆寺金堂から修理の際などに取り出された部材約3300点を国宝に追加指定するよう答申しました。

国宝・法隆寺金堂は飛鳥時代に建立された世界最古の木造建築物です。いわゆる飛鳥様式をしめす独特のデザインや構造がみられ、ふくらみのある丸柱や雲形の部材などが特徴です。1949年に一部が火事で焼けその後復元されましたがその際の修理で再利用できなかった古材、3284点が今回金堂に含めて一体の文化財として価値があると認められました。

これら古材は建立当初の部材を含み、古代の仏堂の、建立時から建立後の経過を伝える重要な建築部材群として保存が図られます。なお、今回は金堂の追加指定となるため県内の国宝の建造物の件数は変わりません。

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