里山の環境復元活動を行うNPO法人と元理事らが廃棄物処理法違反の罪に問われている裁判の初公判【徳島】

徳島県佐那河内村で、里山の環境復元活動を行っていたNPO法人とその元理事らが、他人の土地に産業廃棄物を捨てたとして廃棄物処理法違反の罪に問われている裁判の初公判が、5月17日に開かれました。

起訴状によりますと、徳島市のNPO法人と、元理事の男らは、2022年3月、法人の業務として佐那河内村の他人の土地にがれきなどの産業廃棄物約8トンを埋めて捨てたとして、廃棄物処理法違反の罪に問われています。

この日の初公判で、弁護側は被告法人については無罪を主張、元理事の男らについては、廃棄物処理法違反の成立は認めたものの、起訴内容について法人の業務として捨てたという点や、廃棄物が産業廃棄物という点、捨てた量などが誤っているとし、「捨てたのは一時的で、最終的に適切に処理するつもりだった」と主張しました。

NPO法人は佐那河内村で里山の環境復元活動などを行っていましたが、すでに解散しています。

男は四国放送の取材に対し、「捨てたとされる土地は、法人が所有者から借りたものだった」と、話しています。

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