米国は「台湾をもって中国を制する」のをやめよ 在米中国大使館

米国は「台湾をもって中国を制する」のをやめよ 在米中国大使館

 【新華社ワシントン5月17日】在米中国大使館の劉鵬宇(りゅう・ほうう)報道官はこのほど開いた記者説明会で、台湾問題における中国の原則的立場を紹介し、米国に対し「台湾をもって中国を制する」のをやめ、両国・両軍関係の大局と地域の平和・安定を実際の行動で守るよう求めた。

 劉氏は次のように述べた。(20日に予定されている台湾地区の新指導者による「就任式」について)台湾地区の選挙は中国の地方事務であり、選挙の結果は「世界に中国は一つしかなく、台湾は中国の一部である」という基本的事実を変えることはなく、台湾は必ず祖国に復帰するという歴史的大勢を変えることもない。中華人民共和国政府は全中国を代表する唯一の合法政府である。これは否定する余地のない客観的事実で、国際社会の幅広い共通認識であり、広く認められた国際関係の基本準則でもある。

 台湾の民進党は「脱中国化」「漸進的な台湾独立」を島内で進めると同時に、いわゆる「国際空間」の開拓を図っているが、その根本は分裂を行うことにある。台湾海峡の平和を真に守るためには「台湾独立」にはっきりと反対しなければならない。「一つの中国」原則をよりしっかりと堅持することが、台湾海峡の平和をより確実に守ることにつながる。

 台湾問題は中国の核心的利益の中の核心で、中米関係の中で最も重要で敏感な問題である。中国は米国に対し、「台湾独立」を支持しない、「二つの中国」「一つの中国、一つの台湾」を支持しない、台湾問題を道具に中国を抑え込もうとしないなどバイデン大統領が繰り返し表明してきた約束を確実に果たし、米台の公式往来を停止し、「台湾独立」分裂勢力にいかなる誤ったシグナルを送ることもやめるよう促す。

 台湾問題は中国の内政であり、その解決は中国人自身の事である。中国は最大の努力を尽くし、最大の誠意をもって平和統一を図る。中国はいかなる人がいかなる方式で台湾を中国から分裂させることも絶対に許さない。国家主権と領土保全を守る中国人民の強固な決意、揺るぎない意志、強大な能力を誰も過小評価してはならない。

© 新華社