ロンドン留学中のそわんわん「生活費が日本の2倍くらい」 リアルな留学ストーリーを明かす

そわんわんさんに聞くリアル留学ストーリー

環境を変えたくて留学を決断。

YouTuberやモデルとして多方面で活躍するそわんわんさん。留学をしようと思い立ったのは、1年ほど前のこと。

「日々充実していたのですが、20代半ばになり、このままでいいのかなと漠然とした不安もあって。そんなときに留学がふと頭に浮かんだんです。よく海外で暮らすと価値観やマインドが変わるって言いますよね。旅行との違いを確かめてみようと思い、決断しました」

留学先は迷わず「大好きなロンドン」に。留学エージェントも利用して準備を進め、ロンドンの中心部にアクセスしやすい学校をセレクト。学校の寮に入る手続きなどと並行してビザの取得も行った。

「ビザの取得が本当に大変で。ワーキングホリデービザにしたので集める書類が多くて、しかもそれを全部英訳しなきゃいけない。そこから申請してビザの発給まで1か月以上かかるんです。私は留学を決めてから渡航まで半年くらいでしたけど、本来はもっと時間をかけて進めるのがおすすめ。スマホのSIMを変えたり、現地の銀行口座を開設するのも日本でやった方が絶対ラクなので」

事前に英語の勉強などは、ほとんどしなかったそう。

「中学や高校で習った程度の知識で来ちゃいました(笑)。挨拶程度のやりとりならフィーリングでできるけど、やっぱり最低限の知識や単語を知らないとどうにもならない。もっと準備していけばよかったとちょっと反省しましたね」

現地ならではの経験を満喫する。

最初はコミュニティに入れなかったそうだが、最近は休日に一緒に出かける友達もでき、充実した毎日を送っているそわんわんさん。学校には韓国や中国をはじめ、各国の生徒が集まり、語学を中心にした授業があるほか、“アクティビティ”が豊富なんだとか。

「アクティビティとは市内を散歩して歴史を学んだり、ボートで海を渡ってパーティしたり、先生やほかの留学生と交流する校内イベントのこと。いろんな人と触れ合う機会があることで覚えた英語をすぐアウトプットでき、身につきますね。少しずつ、友達との会話や買い物も慣れてきました」

さまざまな国の人と交流する一方、SNSで出会った現地の日本人とのつながりも大事にしている。

「留学先で日本人と仲良くするのはどうなのっていう意見もあるけど、日本にいたら出会えなかった縁。それにやっぱり不安なことも多いから現地の人にいろいろ教えてもらえることが救いで。これから留学でこちらに来る人にとって、自分もそういう存在になれたら」

最近は現地の物件探しのアプリを使い、内見や契約、家賃交渉も自ら行ったそう。

「家賃もそうですがとにかく物価が高い。生活費が日本の2倍くらいなので、節約する意識は持っています。例えば、ハンガーは無料か洋服屋さんに聞くとか。こっちに来てかなり図太くなりました」

締めるところは締め、「経験」にはお金を惜しまず使う。ミュージカルを観て、学校でできた友達と旅行をし、そして大好きなファッションを存分に楽しんでいる。

「好きなブランドがロンドンにいっぱいあるので、テンションが上がります。このあいだは、服を褒めてくれたおじさんと仲良くなって3時間おしゃべりしました(笑)。こっちにいるあいだにファッションの仕事が何かできたらいいな」

深く考えずに踏み出してみて!

ロンドンに来てもうすぐ半年。人種もいでたちも価値観も多様な人々に触れ、また、学校の友達や街ですれ違っただけの人にも「あなたかわいいね」「それいいね」とよく言ってもらえることで、より「このままの自分でいい」と思えるようになったそう。

「ロンドンは本当にみんなが我が道を行っている感じ。人と比べることがなくなり、漠然とした不安もいつの間にか消えていました。留学はいくつになってもできるけど、今の自分にすごく必要な経験でしたね。来てよかったです」

留学したいけど躊躇している人には、「深く考えずに踏み出してみて!」とメッセージ。

「目標を立てて成長しなきゃとか、そんなに考えなくていいと思います。英語は必然的に勉強せざるを得ない環境だし、ある程度は必ず身につきます。そのスキルを後々仕事につなげられたら素敵だけど、私はそこまでまだ考えていません。英語が少しできるようになったことで、いろんな人と仲良くなれることがとにかく嬉しい。それも十分な成果だと思っています」

今の生活が窮屈な人や疲れている人ほど、気分を変えるためにチャレンジしてほしいとも。

「本当にすべてが自分の糧になると思うので、とりあえず遊びに行く感覚で留学しちゃっても全然アリだと思います。私もまだまだたっぷり遊ぶつもりです!(笑)」

現地の人や留学生と交流を深めながら語学力を磨いている。「英語をもっと上達させてコミュニケーションを広げたいです。この間、学校の先生にいつか英語で動画を撮ったら? と言われて。それも挑戦したい!」

学校はロンドンの中心部。通学の電車代もかなり高いそうで、割引になるICカードを利用している。「日々使う細かいお金も、何にどれくらいかかるか、金額面は事前に調べておくと安心だと思います」

1999年生まれ、和歌山県出身。チャンネル登録者数60万人以上の人気YouTuber。ロンドン生活の様子も配信中。ananフェムケア委員会のメンバーとして誌面にも登場。

※『anan』2024年5月22日号より。取材、文・熊坂麻美

(by anan編集部)

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