9月に日本デビュー&夏にジャパンホールツアー決定! RIIZE初のファンコンが大盛況

アイドルじゃなかったら「大企業の社長」になっていたのは誰?


【ペンになってもいいですか!?】vol. 204

ペンライトのオレンジが会場を満たし、ステージに雷鳴が轟く中、メンバーのシルエットがチラ見えすると会場からは雷鳴に負けないほどの大歓声が沸き上がる。ステージ上の扉が開くと、そこには揃いの衣装をまとったメンバーの姿が。「東京、ラスト行くぞ!」というショウタロウのシャウトともに始まった「Siren」は、1曲目から気合十分。BRIIZE(RIIZEのファンネーム)たちのコールからもRIIZEへの期待の大きさが感じられた。

ソンチャンが「みんな、目が美しいね」、ウンソクが「今日もきれいですね」とBRIIZEを称えた後、ウォンビンは「RIIZEの寿司職人、板前ウォンビンです。いらっしゃいませ!」と、なぜか寿司職人になりきり自己紹介するというおちゃめな一面を見せた。

この日はファンコンらしく、トークももりだくさん。「BRIIZEがRIIZEに送るカプセル」コーナーではクレーンゲームで取ったカプセルの中に入っているBRIIZEからの質問に答えてくれた。

「もしアイドルじゃなかったら何になっていたと思いますか?」という質問に対してソンチャンは「大学生かな?」、アントンも「大学で音楽を学んでいたと思います」と答えると、ソヒは「俺も、小学生?」と満面の笑み。ウォンビンは「いらっしゃいませ!」と、寿司を握る仕草をして見せ、ウンソクはハンドルを握るような振りをしつつ「僕は宇宙飛行士」。ショウタロウは「大企業の社長」とビッグな自分像を語った。

SHOTARO

「アイドルをやっていてよかったなと思う瞬間を教えてください」という質問には、「僕はこの瞬間。BRIIZEに会えた時」とウンソクはカメラに向かって指ハートとキスで猛アピール。ショウタロウもウンソクと同じ答えだったが、この日は家族が観に来ていたそうで、「この瞬間が親孝行なのかな、と思います」と言ってBLIIZEだけでなくメンバーも感動させていた。

「RIIZEとして一番記憶に残っている思い出は?」という質問にはウォンビン、アントン、ソヒが「Memories」のMV撮影でLAに行った時のことを挙げ、ウンソクはそれに加えて「宿舎で一緒にゲームをしながら遊んでいる時のこともいい思い出です」とにっこり。ショウタロウは昨年のMMAとMAMAが記憶に残っていると語り、「今日この瞬間も思い出になると思います」と語ってBLIIZEを喜ばせた。ソンチャンも「僕もMAMAが一番思い出に残った瞬間です!」と東京で開催されたMAMAを思い出に挙げた。

EUNSEOK

「宝くじで1億円あたったら何をしますか?」という質問では、 「(しばらく考えて)ラーメン? コプチャンチョンゴル? わからないです! 大きすぎます。(1億円のラーメンということでいいですか?)はい」とソヒ。アントンは「僕は、6分の1で分け合いたいと思います。(ショウタロウ「嘘つき」)でもねだったらあげない。(ソンチャン「嘘つき」)」と答えた。ウォンビンは「服をいっぱい買います」、ウンソク「僕は支出が多い方ではないので、デリバリーを頼むと思います」、ショウタロウは「(ウンソクたぶん服?) 服もいいけど、世界旅行に行ってみたいです。メンバーと世界旅行してみたいですね。昨日はスイスって言ったんですけど、モンゴル?」とそれぞれが使い道を答えたものの、ソンチャンは「宝くじは自分の努力で稼いだお金ではないので、半分は寄付して、半分はBRIIZEに捧げたいと思います」と答えて拍手を誘った。

SUNGCHAN

「今年の夏にしたいことは?」という質問には、「メンバーのみんなと海に行ってみたいです」とアントンが答えると、続けてソヒも「僕もアントンとメンバーのみんなと海に行くこと」。

その後は「じゃあ僕は、メンバーのみんなと海に行って、僕は寝ます」(ウォンビン)、「じゃあ僕は、メンバーといっしょに海に行って、寝る前にラーメンを食べます」(ウンソク)、「じゃあ僕は、海に行ってアイスクリーム食べたいですね」(ショウタロウ)、「僕はメンバーと海に行って一緒に貝焼きを食べたいです」(ソンチャン)と、まるで最初から決まっていたかのように畳み掛け、メンバーたちの仲のよさにほっこり。しかし先の2人以外は海に入らないことに気づいて、アントンは「みんなを水に濡らさないと!」とメンバーたちに海の醍醐味を味わわせる決意をしていた。

WONBIN

2つ目のコーナーは「リアルタイム成長期」。これはソウルを皮切りに東京を含めた全9つの地域をリレーしながら行われる企画で、メンバーの成長をリアルタイムで記録していくというもの。先のソウル公演でゲームに負けたアントンとウォンビンが東京初日の「リアルタイム成長期」を担当し、2日目はソヒとウォンビンが受けもった。

ソヒのミッションは、「日本の現地のかたと写真を撮る」というもの。ソヒは自ら日本のスタッフに話しかけ、写真を撮るだけでなく一緒にチャレンジを踊る動画を撮り、ミッションは文句なくクリア。映像を見たショウタロウは「ソヒ、おいで!」と言ってソヒの頭を「よしよし」と撫でて大絶賛していた。

ウォンビンのミッションは、「日本語で“愛してる”の方言を習う」だったが、結果は失敗。でもショウタロウが「ここで見せてくれる?」というと、「BRIIZE、愛してるで」とちょっと照れながらも関西弁バージョンでミッションを完遂。ソヒもウォンビンに教えてもらって「愛してるで」を連発していると、ウンソクは「ほんま好いとうよ」と博多弁を披露した。

SOHEE

「ここにいる人たちだけが見ることができるステージなので、目を大きく開いて見てください!」というウンソクの言葉通り、この後のステージではOne Directionの「One Thing」とSUPER JUNIORの「엉뚱한 상상(White Christmas)」をカバー。今回のファンコンで初披露となった「HAPPY! HAPPY! HAPPY!」はウンソクが個人的に好きな曲だそうで、センターステージでパフォーマンスした「Love119 (Japanese Ver.)」では曲の終わりに天井から雪が舞い降りる演出もあいまって、エモーショナルな瞬間になった。

ウォンビンは「엉뚱한 상상(White Christmas)」でミスしちゃった、と正直に明かしてソヒから「間違えた人は罰ゲームじゃない?」と愛嬌をねだられ、ショウタロウにその場で教えられて「猫ちゃん、うさぎちゃん、ウォンビンでーす」とポーズ付きで愛嬌を見せた。

ゲームコーナー、「みんなのオデッセイ」では兄チームと弟チームに分かれてゲームで対決。「かわいくてごめん」のカバーやポストイットのはがし合いなど、素顔のRIIZEがわかるユニークなゲームで熾烈な戦いが繰り広げられた結果、弟チームが勝利。負けた兄チームからはショウタロウが次のファンコン開催地であるメキシコで罰ゲームを受けることに決まり、メキシコの曲でダンスチャレンジすることになった。

ANTON

Tシャツに白シャツ、デニムのパンツに着替えたメンバーが再びステージに登場すると、ここからはライブパートへ。「Honestly」ではダンスと歌を聴かせるパートと緩急つけたパフォーマンスで確かな実力を見せつけ、特徴的なサックスのサウンドで始まる「Talk Saxy」ではゆるやかに見えるダンスの中に多用されるステップが印象的。ロックテイストが強まった「Get A Guiter」ではBRIIZEたちのコールが代々木体育館の会場に響き渡り、ショウタロウも「みんなが歌ってる声、めっちゃ聴こえました!」とうれしそう。

さらには「Joy」、「9 Days」、「Impossible」と畳み掛け、「一緒に飛び跳ねましょう!」というショウタロウの呼びかけに応えて会場中をジャンプ! 客席のBRIIZEたちはもちろん、ステージに立っているメンバーたちも心から楽しそうな表情を見せた。

アンコールでは「One Kiss」を披露し、前日に発表した日本で初めてのホールツアーについてもあらためて報告。「行ってみたいところや食べてみたいものは?」というショウタロウの問いかけにソンチャンが「各地のおいしいラーメンを食べたいです」と答えると、「僕も、ラーメン!」とウンソク。ソヒは「仙台で牛タンが食べたいです」と、ツアーの楽しみを明かした。


前日、最後の挨拶で涙を見せたショウタロウは「今日は泣かないです」と笑いながら前置きした上で、「今日も始まってから最後までみなさんがずっと応援してくれるのを見て、心があたたかくなりました。日本で公演できてすごくうれしかったです」と日本への凱旋を無事に終えた喜びを伝えてくれた。イベントの最後まで、2階、3階席の遠い席にいるファンのことも気にかけ、会場にいるBRIIZE全員と楽しむんだという気持ちが伝わってきたRIIZEの日本初ファンコンは、「僕たちにとっても特別な思い出の曲です」(ショウタロウ)という「Memories」で幕を下ろした。

この日は、前日に発表になった日本デビュー&日本全国ホールツアー開催決定を受けて、ファンコン前に記者会見が開かれた。ホールツアーで楽しみにしていることを尋ねられると、「昨日の公演でも感じたんですが、日本のBRIIZEのみなさんの表情がとても明るくて、ホールツアーでもそんなみなさんの明るい表情を見られるんじゃないかと楽しみにしています」とウンソク。アントンは「日本で行ったことがない場所に行きたいですし、日本のBRIIZEのみなさんのに会えると思うととても楽しみです」とコメント。

ファンコン初日に涙を見せたショウタロウは「ファンのみなさんに明るく『おかえり』と迎えてくださったことに感動しましたし、デビューするまでにいろいろ準備してきた過程が一気に思い出されて、こみ上げてきたものがあったのではないかなと思います」としみじみ。そんなショウタロウを見てウンソクは「普段は兄さんなので涙を見せないのですが、ステージの上で感動の涙を流すのを見て、ショウタロウ兄さんにもこんな一面があるんだ、どれだけ大変な思いをしてきたんだろう、と思いました」とつい頭をなでた理由を明かした。


同じタイミングで泣いてしまったアントンは、「僕はショウタロウ兄さんが泣いたのを初めて見て、その姿を見て泣きそうになりました。代々木第一競技場のように大きな会場で公演するのは初めてでしたし、遠い席で僕たちの写真や名前を掲げているファンのみなさんを見て、僕たちはただ好きなことをしているだけなのに、そんな僕たちを好きでいてくれる人たちが多いんだということを感じて、泣いてしまいました」と真摯に語った。

今後行ってみたい場所については「カナダはまだ一度も行ったことがないのでカナダに行って、コンサートを。もしくはMVを撮影に行きたいです」とソンチャン。アントンは「LAはみんなで行ったことがあるけど、その反対のニューヨークには行ったことがないので、みんなで行ってみたら楽しそう」とにっこり。

RIIZEとしての夢、目標は「全世界にいるBRIIZEに会いに行くことと、まだRIIZEを知らない人にも知ってもらいたいです。昨日発表になりましたが、ホールツアーも決定したので、メンバーと一緒に怪我なく終えたいですし、9月にある韓国の公演も無事に終えたいです」とショウタロウ。ウンソクも「メンバーが元気に、怪我なく活動を続けていけたら」と夢を語った。

これから日本でも韓国でも活動を続けていくRIIZE。カムバックも準備中だそうで、「RIIZEというグループ名どおり、これからも成長を続けて夢を実現する予定なので、これからもRIIZEにたくさんの関心を寄せてください」とソンチャンが語たように、今後のRIIZEの活動にも注目したい。

写真・田中聖太郎写真事務所

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