5月が「最も危険」な時期 秋田では5年ぶりに死者も 「つつが虫病」から身を守るために大切なことは

秋田朝日放送

秋田県内では5年ぶりにつつが虫病による死者が出ました。最も危険な時期とされる今、感染するとどのような症状が現れるのか、そもそも感染しないしないためにどうするべきかを聞きました。

つつが虫病はどのような経緯で感染するのでしょうか。

秋田県保健・疾病対策課 滝本法明さん:「病原体を持っているツツガムシに吸着され、病原体が体の中に入った時に発病する病気で野山や田畑、河川敷にいると言われている」

罹患者は5月と6月に圧倒的に増えますが、理由としてツツガムシの動きが活発になるほか、田植えが始まったり山菜採りに出かけたりとツツガムシの生息域に私たちが行く機会が増えることも挙げられます。

そのツツガムシですが大きさはというと約0.2ミリ。刺されても痛みやかゆみは無く、初期症状はひどい風邪とよく似ています。

秋田県保健・疾病対策課 滝本法明さん:「38℃から40℃の高熱、そのあと発疹や食欲不振もあると言われている」

つつが虫病には風邪とは異なる症状が現れるといいます。

秋田県保健・疾病対策課 滝本法明さん:「刺し口に1センチ程度のかさぶたができると言われている」

これらの症状がでたらすぐに医療機関の受診が必要です。そもそもツツガムシに刺されないためにはどうするべきなのでしょう。

秋田県保健・疾病対策課 滝本法明さん:「病原体が体に入るまで10時間ほどかかると言われている」

体や服に付き、刺しやすい場所を探している10時間の間に取り除くことがポイントです。

秋田県保健・疾病対策課 滝本法明さん:「すぐお風呂に入ったり衣類を洗濯すると洗い流すことができるのでとても有効な対策」

ツツガムシに刺されてから熱などの症状が出るまで5日から2週間ほど潜伏期間があります。症状が出るのは、山や田畑に行ってからすぐではない事、適切な処置を早く受けられるよう山菜採りに行ったなどの行動歴を医師に伝える事を覚えていてください。

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