午前3時半起きから19ホール奮闘で6位「練習してお昼寝したい」 安田祐香が笑って見据える決勝R

ブリヂストンレディス第2日に出場した安田祐香【写真:Getty Images】

ブリヂストンレディス第2日

女子ゴルフの国内ツアー・ブリヂストンレディス第2日は17日、千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C(6731ヤード、パー72)で初日に日没サスペンデッドとなっていた第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われた。ツアー未勝利の23歳・安田祐香(NEC)が4バーディー、4ボギーのイーブンパーで回り、首位と5打差の通算5アンダーで6位。午前3時半起きから19ホールをプレーし、今季最高位で決勝Rを迎える。竹田麗央(りお・ヤマエグループHD)が10アンダーで単独首位。

狙いすました一打を決めた。この日19ホール目の最終9番パー5。安田は残り146ヤードからの第3打を50センチにつけた。得意のアイアンショットでバーディー締め。「後半にスイングが乱れてしまったけど、スコアをまとめられたのは良かった」と頷いた。4バーディーは全てパー5。「パー4は長くてパー3は難しい。大会前からパー5で貯金しておくことが大事だと思っていた」と狙い通りだった。

初日は降雨によるコース状態の不良で午前中に1時間44分の競技中断。安田のスタートも午後2時にずれ込み、同6時32分の日没までプレーした。そんな難条件でも6バーディー、1ボギー。この日は午前3時半に起床し「(睡眠は)あまり取れなかったんですけど、目覚めは良かったです」と明かす。休養十分とは言い切れないが、早朝6時30分スタートの第1Rを4位で終え、第2Rも耐え抜いた。

古江彩佳ら実力者の多い2000年度生まれのプラチナ世代。兵庫・滝川二高2年で2017年6月日本女子アマ選手権を制すなど、アマチュア時代から注目を浴びてきた。昨季は2位に2度入るなどメルセデス・ランク35位で初めてシード権を獲得し、初優勝まであとわずか。今季は最高21位だが、浮上のきっかけがほしいところだ。

「今日は練習してお昼寝したい」と笑った23歳。「距離が長いので第1打が大事になる。欲を出さずに2日間セーフティーにいけたら」と冷静に決勝Rを見据えた。

THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe

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