メインはフットサルコート、洲本市役所隣に多目的広場 来年の「AWAJI島博」会場にも

洲本市役所(右)に隣接する多目的広場=洲本市本町4

 兵庫県洲本市が、市役所隣の旧すもと公設市場と市営住宅船場団地(洲本市本町4)の跡地で整備してきた多目的広場「洲本まちなか広場(仮称)」が完成した。人工芝のフットサルコートをメインとした広場で、市民が自由に使える公園として開放するほか、来年の大阪・関西万博に合わせて淡路島で開かれる「AWAJI島博」の会場としても活用を予定する。19日にオープニングイベントを開く。(荻野俊太郎)

 公設市場と市営住宅が入る5階建ての建物は1965年に完成した。市場は市民の台所として親しまれてきたが、老朽化のため、市は2020年に建物の解体を決定。昨年10月末に取り壊しが完了した。

 市は跡地について、万博の際に使え、若者が利用しやすい場所にしようと、多目的広場を発案。当初、今年3月末ごろの完成を見込んでいたが、能登半島地震の影響でナイター用の照明で使う電気部品などが不足し、工期がずれ込んだ。

 多目的広場全体の面積は約2200平方メートル。そのうち市役所側の945平方メートルに人工芝を敷いてフットサルコートにし、堀端筋側の730平方メートルは土の地面の広場にした。人工芝の周囲には高さ7メートルの防球ネットを設置し、利用者用の駐車場10台分も整備。広場周辺には天然芝とサクラの木26本を植樹した。

 運営は、島内を拠点に活動する社会人サッカーチームFC.AWJを管理する「株式会社AWJ」が、プロポーザル方式で選ばれ受諾。施設管理や清掃、夜間の見回りなどを行う。

 19日午前10時から、オープニングイベントを開催。AWJが芝生の上で小学生や大人向けの運動教室を開くほか、キッチンカーも出店する。

 6月までは、利用は自由。7月以降はイベントなどで利用する場合は有料で、予約が必要になる。洲本市商工観光課TEL0799.24.7613

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