意味不明すぎる“エモい”を超えたのは、40~50代男女が「よく使われているが“モヤッとしてしまう”言葉」【トップ3】

日本語なのに意味が分からない!(photoAC)

言葉は時代ごとに変化する。『広辞苑』(岩波書店)の第七版には、「上から目線」「がっつり」「婚活」「自撮り」「ちゃらい」などの新語が追加され、毎年年末には「ユーキャン新語・流行語大賞」が話題になる。これまでは使われていなかった言葉や、もともとは誤用だった言葉がスタンダードになることも多い。しかし、普段から使われるようになった言葉でも、人によっては聞くたびに違和感を感じる、モヤモヤするという言葉もありそう。そこで今回は40~50代の男女100人に「よく使われているが“モヤッとしてしまう”言葉」について聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

第3位は、「SNS・ネット用語」。

ネットスラングと呼ばれるネットやSNS上で使われている言葉があるが、最近では口語として使われるようになった言葉もある。ネットに詳しくない人や世代には、意味がわからない言葉もあり、疎外感、戸惑いを感じるかもしれない。

「“~で草”。草がなんで笑いの表現なのか意味が分からない」(47歳/男性)

「“○○しか勝たん”。言葉に品がないのと、この言葉ももう少ししたら死語になるんだろうなあという哀れさを感じる」(53歳/女性)

「“ぴえん”。意味が分からなかった。意味を聞いても使おうとは思わなかった」(50歳/女性)

「“ぴえん”。正直どんな状況で使っているのかいまだに理解できない」(56歳/女性/コンピュータ関連技術職)

「LINEなどで使われている省略語。了解を“り”とか。なんで全部言わないのだ、と思ってしまう」(56歳/女性)

■第2位は意味がよくわからない「エモい」

第2位は、「エモい」。

心にグッとくる、なつかしさ、喜び、せつなさなど、心が揺さぶられるようなときに使う「エモい」。英語の「emotional(エモーショナル)」=「感情、感情的な」から派生しており、普段の生活の中で心に響いたことがあると使われるようだ。

「意味不明。なんでもかんでも簡単な言葉で片づけてしまう感覚」(58歳/男性/会社経営・役員)

「なじみがない。よく意味が伝わらない」(47歳/女性/主婦)

「言葉の響きが“キモい”に似ていて、けなしているように感じる。今ひとつどういう感情か理解できない」(44歳/女性/主婦)

「どんな感情なのか詳細が不明」(51歳/男性/総務・人事・事務)

「なんでもかんでもエモいをつければ良いと思ってそうで嫌」(53歳/女性/金融関係)

「完全に理解できていない気がする」(55歳/男性)

■第1位はなんでもかんでも「ヤバい」

第1位は、「ヤバい」。

「ヤバい仕事」「ヤバい人」など、昔は主にネガティブな意味で使われていた「ヤバい」だが、最近ではポジティブに使われることが多い。“とても”というような意味や、かわいい、かっこいい、おいしい、すごいなども「ヤバい」という言葉で表現されることがある。

「ヤバいは普通に解釈するとマズい状況をイメージするが、おいしいやきれいなものなどもヤバいというので、何がどうヤバいのか推測も交えて考えないといけない。外国語ならまだしも母国語でこのような状況はモヤッとする」(59歳/男性/会社経営・役員)

「本当にヤバいと思ってしまう。子どもがよく使っていて、本当にヤバいことかと勘違いしやすい」(47歳/男性/研究・開発)

「いいことも悪いことも驚いたことも“ヤバい”で済ませてしまうので、どのように思っているのか表現できないのかなぁと思う」(57歳/女性/総務・人事・事務)

「猫も杓子も“ヤバい”! 答えになってね~だろと思う。一生分の怒りがこみ上げる。次の言葉がでない」(58歳/女性/主婦)

「すごいことをヤバいと言うとき。どっちの意味かよく分からない」(49歳/女性/学生・フリーター)

「ヤバいは、何が? と思う」(49歳/男性)

「ヤバいと言われるとなんとなくモヤッとする」(57歳/女性/主婦)

■「よく使われているが“モヤッとしてしまう”言葉」ランキング
1位 ヤバい
2位 エモい
3位 SNS・ネット用語
4位 普通に
4位 かわいい
4位 逆に
4位 彼氏・夫などの呼び方
8位 知らんけど
8位 ~でよろしかったでしょうか
8位 ~になります

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