鹿児島県下生活安全・刑事担当課長等会議が17日、鹿児島市の県警本部であり、生活安全部や刑事部、県内27警察署の担当幹部たち約120人が出席した。相次ぐ県警の不祥事を受け、野川明輝本部長は「情報漏えいや相談対応を巡り、県民の信頼を失っている。組織一丸となって着実に成果を上げ、回復につなげていく」と訓示した。
年1回の定例会議で、訓示以外は非公開。県警によると、犯罪捜査や防犯対応について、力を入れるべき事項の指示や情報共有をしたという。
県警の不祥事を巡り、同日県庁であった定例会見で塩田康一知事は「(県警を管理する)県公安委員会も問題意識を持っているはずだ。綱紀の粛正や保持を現場で十分行うよう指示することはできるだろう」と言及した。
現職警察官が捜査情報を漏らしたとされる事件で、漏えいされた被害者が県警の謝罪対応を批判しているとの本紙報道について「個人情報の管理は非常に重要な課題だ。漏えいの重要性をしっかり認識してもらい、誠意を持って対応してもらう必要がある」と述べた。