天国に旅立つ4日前に結婚式…37歳の若さで星になった韓国女優の遺志つぎ、寄付活動続けた父親が死去

他界する4日前に結婚式を挙げた女優チャン・ジニョンさんの父親で、ケアム奨学会のチャン・ギルナム理事長がこの世を去った。

韓国メディアによると、チャン・ギルナム理事長は5月16日14時、全羅北道・任実(イムシル)郡にある「チャン・ジニョン記念館」から帰る途中、足を踏み外して倒れたという。享年89歳。

チャン・ジニョンさんの4歳上の姉チャン・ジニ氏は「(父親は)今年9月の妹の15周忌行事を大きく開こうとしていた」とし、「昨日もその準備をしようと記念館に行き、帰ってくる道で亡くなった」と伝えた。

映画『シングルス』のチャン・ジニョンさん

亡くなったチャン・ギルナム理事長は、2010年3月に私財11億ウォン(約1億1000万円)をかけてケアム奨学会を設立。厳しい環境のなかでも学業をあきらめない学生のために奨学金を寄付するという、亡くなった娘の意思を実現するためだった。

その後、チャン・ギルナム理事長は毎年、数千万ウォンから数億ウォンずつ寄付を続け、チャン・ジニョンさんの思いをつないだ。今年1月にも学校法人ウソク学園に5億ウォン(約5000万円)を寄付し、「生前の娘の意思により、人材養成に力を加えたい」と話していた。

チャン・ジニョンさん

なお、女優として活躍したチャン・ジニョンさんは、2008年に胃がんと診断され、1年後の2009年9月1日に闘病の末に亡くなった。亡くなる4日前には、恋人のキムさんと秘密裏に結婚式を挙げていたという。享年37歳だった。

© 株式会社ピッチコミュニケーションズ