リヴァプールのチアゴ・アルカンタラとマティプが契約満了 クロップ監督とともに退団へ

写真:契約満了に伴い退団が決定したチアゴ・アルカンタラ

リヴァプールは元スペイン代表MFチアゴ・アルカンタラと元カメルーン代表DFジョエル・マティプの今シーズン限りでの退団をを発表した。同クラブの公式サイトが伝えている。

現在33歳のチアゴ・アルカンタラと32歳のマティプは、契約満了に伴い今シーズンの終了とともに、リヴァプールに別れを告げることになる。

2020年の夏の移籍市場でリヴァプールに移籍したチアゴ・アルカンタラは、卓越したボール扱いとパスセンスで、それまでリヴァプールの中盤に欠けていた創造性をもたらした。加入以来、負傷により離脱することも多く、今シーズンは第23節アーセナル戦のみの出場に留まっている。

ドイツのシャルケからフリートランスファーで加入したマティプは、在籍した8シーズンで201試合に出場。長い手足を活かしたディフェンスや独特な持ち運びで、UEFAチャンピオンズリーグ優勝や2019-20シーズンのプレミアリーグ優勝に貢献した。

チアゴ・アルカンタラとマティプとともに、今シーズン限りでリヴァプール退任の決まっているユルゲン・クロップは、プレミアリーグ最終節ウルブス戦を前にした記者会見で両選手に対して、以下のようにコメントを残した。

「今週、ジョエル(マティプ)とチアゴ(アルカンタラ)が私のオフィスに来て、少し長く話し合いをしたんだ。ジョエルより優れたフリートランスファーを見たことがあるかい?(これから)彼を獲得するクラブは間違いなく幸運だ。彼はワールドクラスの選手でとても謙虚だ。その両方を兼ね備えているのはとても珍しいことなんだ」

「次のワールドクラスの選手はチアゴだね。パラレルワールドならケガのないキャリアを見たかった。彼は私が見た中で、最高の選手の1人であり、可能とは思えなかったことができ、ピッチのすべてをコントロールできるんだ」

マティプは12月に行われたフラム戦で前十字じん帯断裂の大ケガを負い、現在は復帰に向けてリハビリに励んでいるが、このフラム戦がリヴァプール最終戦となった。

2月のアーセナル戦以来、出場のないチアゴ・アルカンタラについて、クロップ監督は「昨日は本当に調子が良かった」と語っている。またウルブス戦に向けたトレーニングに復帰したとも報じられており、アンフィールドで最後の勇姿を見られる可能性もあるようだ。

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