【広島】大瀬良大地 毎回ピンチも…G打線を6回零封「いろいろな球種を使って抑えられた」

粘投で巨人打線を封じた広島・大瀬良大地

広島・大瀬良大地投手(33)が17日の巨人戦(マツダ)に先発し、6回5安打無失点の好投。チームを2―0の快勝に導き、今季2勝目をマークした。

序盤からピンチでの粘り強さが際立った。全イニングで走者を背負う展開だったが、直球、スライダー、カットボール、フォークに加え、カーブを駆使し、緩急で連打を決定打を許さなかった。「走者を出しましたけど、いろいろな球種を使って抑えられた」と女房役を務めた会沢翼捕手(36)の好リードもあり、打線の援護で得た4回までの2点を粘り強く守り抜いた。

真骨頂は、中盤に訪れた。5回は自らの失策などで二死満塁と一打同点のピンチを背負ったが、4番・岡本和を141キロシュートで左飛に。6回も初の連打を食らい、二死一、三塁とされるが、代打・岸田をカットボールで一ゴロに打ち取り、スコアボードにゼロを並べ続けた。

6回で108球の粘投で終盤のリリーフ陣の救援を仰いだとはいえ、今季初のカード初戦の先発で、8日の阪神戦に続く2勝目。「チームとしても大きいと思いますし、ひとつひとつ積み重ねていけば」とチームと自らの今後の浮上に手応えを口をしていた。

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