日本による6回目の汚染水放出に断固反対 中国外交部

日本による6回目の汚染水放出に断固反対 中国外交部

記者会見に臨む中国外交部の汪文斌報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京5月17日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は17日の記者会見で、東京電力が福島第1原発放射能汚染水の6回目の海洋放出を始め、6月4日までに約7800トンの放出を計画しているとの報道に関し、日本の放射能汚染水の海洋放出に断固として反対する中国の立場は一貫しており、明確であると表明した。

 汪氏は次のように述べた。福島放射能汚染水の海洋放出は全人類の健康と全世界の海洋環境、国際的な公共利益に関わる。日本はこれまで、海洋放出の安全性や浄化装置の長期的な信頼性、モニタリング(監視)計画の有効性などに対する隣国の懸念を解決していない。

 中国は日本に対し、周辺隣国など利害関係者が実質的に参加する効果的かつ長期的な、独立した国際モニタリング体制の構築に全面的に協力することで、海洋放出が取り返しのつかない結果を招くことを確実に防ぐよう促す。国際公益に関わるこの問題において、日本は国内外の正当で合理的な懸念を真摯(しんし)に受け止め、責任ある建設的な態度で適切に対処すべきである。

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