三浦半島の藻場、再生へ連携 鎌倉、横須賀など5市町と日テレ

ブルーカーボンの取り組みに向けて4市1町での連携を発表した上地克明横須賀市長(左から5人目)ら=17日、同市鴨居の横須賀美術館(矢部 真太写す)

 三浦半島の4市1町(横須賀、鎌倉、逗子、三浦市、葉山町)が連携して海の藻場再生を図り、海藻などに吸収される二酸化炭素(CO2)由来の炭素「ブルーカーボン」を増やす脱炭素の取り組みを推進させる。4市1町の首長は17日、共同で会見を開き、「三浦半島ブルーカーボン推進会議」の発足を発表。各市町の取り組み事例の共有やそれに基づく事業を展開する。日本テレビ(東京都)からの企業版ふるさと納税も活用していく。

 三浦半島周辺では、海藻が広範囲にわたって著しく減少する「磯焼け」が進んでいる。原因は、温暖化による海水温の上昇や、海藻を食べるアイゴやウニなどの増加などとされる。横須賀市によると、相模湾側の小田和湾周辺の調査では2006年に約348ヘクタールあったアマモ場は磯焼けの影響で22年には約5ヘクタールまで激減したという。 

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