柄本時生と今井隆文がドラマ初プロデュース キャストに賀来賢人、落合モトキ、岡田将生ら

賀来賢人、柄本時生、落合モトキ、岡田将生が共演する連続ドラマ『錦糸町パラダイス~渋谷から一本~』が、7月12日よりテレビ東京のドラマ24枠で放送されることが決定した。

本作は、錦糸町を舞台に総勢50人以上の人生模様をオリジナル脚本で描く人間ドラマ群像劇。俳優として幅広く活躍する柄本と今井隆文のドラマ初プロデュース作品となる。柄本が20年前に初めて出演した映像作品『4TEEN』の監督を務め、映画『余命1ヶ月の花嫁』『月の満ち欠け』『母性』、直近ではテレビ東京開局60周年特別企画ドラマスペシャル『生きとし生けるもの』でも監督を務めた廣木隆一が総監督を務める。

過去の「汚れ」を掃除する掃除屋の3人と、過去の「過ち」を暴くルポライターの蒼が、東京・墨田区錦糸町を舞台に様々な人との出会い、出来事を通じ、自らの過去と向き合っていく。

掃除屋「整理整頓」の社長・大助役を演じるのは、Netflixシリーズ『忍びの家 House of Ninjas』にて原案・主演・プロデューサーを務めた賀来。本作のプロデュースも務める柄本が「整理整頓」の社員で大助の幼なじみ・裕ちゃん役、落合が「整理整頓」の社員で大助と裕ちゃんの後輩・一平役、岡田が錦糸町で暗躍するルポライター・蒼役をそれぞれ演じる。

4人はプライベートでも親交があり、コロナ禍の2020年には「劇団年一」(げきだんねんいち)を結成。同年5月上旬に第1回作品『肌の記録』を配信し、反響を呼んだ。

【コメント】
●柄本時生(プロデューサー/今井裕樹役)
掃除屋『整理整頓』の社員。大助の幼馴染。子どもの頃から運動が得意でなく、大助についていく形でバスケをしていた。明らかに不向きなバスケを無理に続けることで周囲のメンバーから浮く分、より無意識に大助に依存していく。事故により車椅子生活になるが、自分の中に不自由となった生活への抵抗がないことを内心不思議に思っている。
元々二十代前半に飲み屋で「なんかやれたらいいよねぇ!」「面白いことやりたいよな!」こんな事を夢みたいに語っていました。
三十代になって実現出来るまで来れたんだなと、、、スゴく感慨深い思いです。笑
一緒にやろうと言ってくれた監督、プロデューサー、スタッフ、そして何より今日まで友達でいてくれて「こんな企画出してもいいかな?」と聞いた時に「いいよ!」と言ってくれた3人。。
本当に感謝です! 一生懸命働いて頑張りたいと思います!!
「大人」になるというのが今回のテーマの一つです。
ゆっくり話は進んで、ゆっくり終わっていきます。
この機会に「大人」になる事って悪くないかもと思っていただければなと思います。

●賀来賢人(木ノ本大助役)
掃除屋『整理整頓』の社長。一見明るい人物。かつては、海外でのプロバスケ選手の夢を持つも実際の自分の実力への不安や、家業の跡継ぎとしての責任を放棄することへの罪悪感で、大学の周囲の選手たちに密かに劣等感を持っていた。親や周囲はバスケに協力的でそれもプレッシャーとなっていたが、裕ちゃんの事故により、家業の掃除屋を継ぐ理由付けができたことに安堵している。
柄本時生がプロデュースする作品のオファーが来ました。
断る理由も、断る権利もありません。もう恥ずかしさを通り越して何が起きるか想像もつかない楽しい現場になりそうです。
皆様、時生くんの頭の中を、ぜひ深夜にご堪能ください。

●落合モトキ(奥田一平役)
掃除屋『整理整頓』の社員。大助と裕ちゃんの後輩で、2人をもっとも良く知る人物。事故の後から常に大助と裕ちゃんの仲を心配し、間を取り持とうとするがいつも少し空回りする。関係性が一番近いにも関わらず事故の当事者でない人物として、2人に昔とは違う距離を感じつつ自分が何とかしなければと思い込んで離れることが出来ない。
「やっと劇団年一の4人で芝居ができる!」この一言につきます!
廣木監督とも久し振りにご一緒出来るのも嬉しい限りです。
このキャストさん、スタッフさんで仕事出来る機会はこの先ないと思うので、日々の撮影の中で新しいものを見つけていきたいです。
人との繋がり、居場所を再確認できる。
そんな事を感じられるドラマになっていると思います。
毎週この時間を楽しみにして観ていただけたら幸いです。

●岡田将生(坂田蒼役)
一匹狼のルポライター。表向きは地元住民や再開発が進み増えた観光客向けのフリーペーパーのライターだが、実は世の悪事を暴くために証拠の動画や画像を二次元コードで町中にばらまいている。
まず、この4人でまた集まり作品をやれることが嬉しいです。そして時生さんが軸となり素晴らしいスタッフと連続ドラマをやれることに興奮しています。
わたくしが演じさせてもらう蒼という役。とても謎です。
しかし回を追うごとに少しずつ人物の背景が浮かび上がっていきます。
是非、楽しみながら観ていただけたら嬉しいです。あと、個人的に僕の地元に近い錦糸町。子供の頃から行っていました。
このドラマを見たら錦糸町を歩きたくなると思われます。

●プロデューサー・監督・脚本 太田勇(テレビ東京 配信ビジネス局 ドラマ室)
1年前に時生くんと今井さんと3人で渋谷で会ったのが最初でした。その時に時生くんから、「どっちが良いとか悪いとか決めつけたくないというか、決めつけられない群像劇ドラマをやりたいんです」と相談されました。
時生くんはひとつの動画を見せてくれました。白髪まじりの外国人の男性がコンビニでタバコを買う時に、年齢を尋ねられて怒る、という動画でした。外国人男性は、最初は年齢について怒っていましたが、途中から日本で受ける外国人差別の話にスライドしました。時生くんは、「これって誰が悪いんでしょうね? 明らかに20歳以上なのに年齢確認をした店員なのか、全員に聞くようにルールを決めた店長なのか、怒ったお客さんか。でも店員は店長に従っただけだし、店長だって国のルールに従っただけです。その外国人男性だって、自分が日本人だったら聞かれなかった、と愚痴を言いたくなる気持ちもわかります」
自分も似た感覚を持つことがあったので、「面白そう」と思い、3人で脚本作りが始まりました。目指したのは映画『ナッシュビル』の錦糸町バージョンです。

●プロデューサー・脚本・出演 今井隆文
2023年1月。とある作品で地方撮影中、ホテルのラウンジで暇を持て余した柄本時生君から「お茶しませんか?」と誘われ、話しているうちに、とあるノートが出てきました。そこには、時生君が、「劇団年一」でやれたらと思っている企画の数々が、汚い字で殴り書きのようにたくさん書いてありました。(笑)時生君の熱い思いに心を打たれた僕は、ノートをお借りして、時生君が持ち運びやすいように、企画をまとめたものをお渡ししました。そこで僕の役割は終了!と思っていたら、「一緒にやってもらえませんか?」ということで、撮影が終了してからも頻繁に連絡を取りながら、この作品を形にしようと動いていました。
なので、実際にこの作品がスタートでき、発表のコメントを書いていることが不思議でなりません。いよいよ始まるということで、自分自身もがっつりプロデュースする初陣になりますので、ドキドキしています!
日本映画界を支えてきてくださった、廣木組のスーパースタッフの皆様が集結してくださり、そしてキャストの皆様も時生君への想いに賛同し、すごい方々が集まってくださいました。
おそらく、多くの関係者の皆様が、「色々大丈夫?!!!!」と口を揃えて言うと思います!果たして大丈夫なんでしょうか?本当に大丈夫なんでしょうか?テレビ東京さん!クランクインを迎えられたということは、きっと大丈夫でしょう!(笑)
これから、乗り越えるべき山はたくさんありますが、皆様と一緒に準備した「錦糸町パラダイス」という土台が、スタッフの皆様と俳優部が入ることによって、どう変化し、監督の編集によって、どんな魔法がかかるのか?いまから楽しみで仕方がありません!
企画・プロデューサー・脚本・出演とおそらく、あまり前例がないことをやらせてもらえているので、携わってくださっている皆様、観てくださるであろう皆様への感謝を忘れずに、撮影を頑張っていきたいと思います!
金曜日の夜のお時間、僕たちに少しください! 「錦糸町パラダイス」楽しみに待っていてください!!

(文=リアルサウンド編集部)

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