「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル(田中幾太郎)

昆虫学を究めようとされる悠仁さま(C)共同通信社

【秋篠宮家の学校選び】#14

東大という目標にまっしぐらに進んでいるかのように映る筑波大付属高校3年の悠仁さま。別の意外な候補が挙がったのは1年半前のことだった。京都大を視野に入れているとの情報が舞い込んできたのである。いつのまにか立ち消えになったが、再びこの案が浮上している。

「皇室御用達の学習院を蹴ってまで東大を目指すのはなぜなのか。箔を付けるためではないのかとの批判が出ていた頃でした」と振り返るのは宮内庁OBだ。幼稚園~中学はお茶の水女子大付属、高校は筑付と秋篠宮さまと紀子さまが長男のために選んだのはいずれも難関校。「偏差値志向が見え隠れする」(学習塾経営者)との声が少なくない。「東大で何をやりたいのかという視点が欠けている」と宮内庁OBは嘆く。

悠仁さまは周知のように、秋篠宮邸のある赤坂御用地でトンボの調査研究を続けてきた。昆虫学を究めようとする悠仁さまにとって、本当に東大がふさわしいのかとなると疑問が残ると、同大理系教授は首をかしげる。

「東大農学部には応用昆虫学研究室があるものの、立ち上がったのは戦後と歴史が浅い。元々の専門は殺虫剤の研究で、悠仁さまが目指す分野とは異なる」という。推薦制度を使ってまで東大を狙うとなると、世間の納得が得られるか微妙になってくる。一番の目的が東大のネームバリューと捉えられかねない。そこで新たに登場したのが京大だった。昆虫学に関しては、はるかにリードしているからだ。農学部の昆虫生態学研究室は約100年の歴史を持ち、いわば日本の昆虫学の総本山。理学部にも動物生態学研究室があり、昆虫を対象に成果を上げている。「悠仁さまが目指すのなら東大より断然、京大」との声も宮内庁の一部では上がっていたという。

「秋篠宮家がステータスを重んじるのなら京大でも申し分ないはず」(宮内庁OB)と思われた。入りたい理由づけも東大よりはっきりしている。しかも京大の推薦制度も東大と同様、特定分野での活動歴が重視される。トンボ研究で突出した成果を残してきた悠仁さまには有利な制度だ。

■京都護衛署長が妻以外の女性と“不適切”な関係

しかし、京大の名前が最初に挙がった時点では深く追求されることはなかった。「秋篠宮家が消極的だった」からだ。3年前、京都護衛署長(当時)が妻以外の2人の女性と不適切な関係にあったことが発覚。このうちの一人を無断で赤坂御用地に招き入れていた。皇宮警察への不信感が一気に高まり、秋篠宮家は「悠仁さまに1人暮らしをさせるわけにはいかない」という考えに傾いたと宮内庁OBは推察する。

今回、京大が再浮上した理由は昨年11月に悠仁さまが発表したトンボ論文の共同執筆者の存在だ。国立科学博物館の研究主幹を務める清拓哉氏はトンボ研究の第一人者で京大出身。同氏に全幅の信頼を置く悠仁さまとしても「京大へ気持ちが徐々に移っている」(皇室記者)という。はたまた別の隠し玉が出現するか、世間をヤキモキさせる時間がまだ続きそうだ。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

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