竹田麗央はしこしこ国内女王狙いより“海外メジャーへ!”の声 たった約1カ月で3勝目目前

竹田麗央(C)共同通信社

ゴルフの国内女子ツアー、ブリヂストンレディス(千葉・袖ヶ浦CC・袖ヶ浦C=6731ヤード)2日目、2日連続の67で通算10アンダーのトップに立ったのは竹田麗央(21)。プロ3年目の今年は4月に史上4人目となるプロ初Vから2連勝した成長株だ。今週勝てば、約1か月で3勝目である。

現在、メルセデスランキングは岩井千怜(21)に次ぐ2位。今の勢いなら、1993、94年の賞金女王の叔母・平瀬真由美の年間4勝(94年)どころか、5勝以上もありそうだ。

叔母がそうだったように、竹田もいずれば米女子ツアーに挑戦することになるだろう。国内でしこしこポイントを稼ぎ、女王を目指すのもいいが、海外メジャーで経験を積む方が将来のためだ。

目下、世界ランキング64位の竹田は5月27日時点の75位以内の資格で30日開幕の全米女子オープン(ペンシルバニア州・ランカスターCC)には出場できる。その次のメジャー大会、全米女子プロ(ワシントン州サハリーCC)の出場は叶わないが、エビアンと全英は開幕の2~5週前に世界ランキング50位以内なら参戦できる。

ちなみに、国内の年間女王を決めるメルセデスポイントの点でも海外メジャーは魅力だ。昨年2年連続年間女王になった山下美夢有(22)の獲得ポイントは3117.19。この内、海外メジャー(エビアン48位、全英女子21位)で稼いだのはたったの72.24ポイント。

ところが、ランク2位の申ジエ(36)は国内ポイントの2000.46だけならランクは4位だが、全米女子OP2位、全英女子3位で789.60ポイントをゲットし、2位になった。

国内ツアーは3日間大会の優勝200ポイント(P)4日間300P。公式戦400P。海外メジャーの優勝なら800P。2位でも480Pと大きい。

ツアー関係者が言う。

「昨年海外メジャーで活躍した申は2009年の米女子ツアー賞金女王で翌年は世界ランク1位にもなっている実力者です。竹田は今年の全米女子OPが海外メジャー初挑戦。いくら成長著しいとはいっても、優勝争いは厳しい。でも、将来的に米国でのプレーを考えているならポイントのことは抜きにしても、海外メジャーに出場できるチャンスをつかんで世界のトップに挑むべきです。選手の技術、コースの難しさなど、いい勉強になるはずです。まだ21歳じゃないですか。年間女王が狙えるからといって、予選通過も厳しい海外メジャーを避けるようなことだけはして欲しくないですね」

この日、「全米女子に向けて何か取り組んでいる事はありますか」という質問に竹田は「特にはありません。このまま行こうかと思います」と言った。初挑戦は気負わず、怖がらず、思い切りプレーすればいい。

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