MEGUMI、映画界で敏腕プロデューサーぶりを発揮 『東京タワー』松田元太との熱演も話題

テレビ朝日系オシドラサタデー『東京タワー』で、松田元太演じる大学生・大原耕二に誘惑され、次第に夢中になっていく主婦・川野喜美子を演じているMEGUMI。第5話では、耕二が同じ大学に通う彼女の森山由利(なえなの)と一緒にいることに、喜美子が激しく嫉妬する展開に。

『東京タワー』や『おいハンサム!!』(フジテレビ系)など、話題作への出演が続くMEGUMIは、グラビアアイドルとして活躍後、毒舌が冴えわたるバラドルとして地位を確立。その後、2004年頃から俳優としてもさまざまな作品に出演してきた。

近年、印象的だったのは、『あのときキスしておけば』(テレビ朝日系)の、井浦新が演じる田中マサオの妻・帆奈美役や、『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)の、田中みな実が演じる新名楓が勤めるファッション誌の編集長・川上圭子役。

前者では、弁当屋でパートをしながら、フラダンス教室の講師を務め、麻生久美子が演じる唯月巴が夫に憑依したことを知るという複雑な設定ながら、自然体で役を体現していた。後者では、カリスマ性のある編集長に扮し、美容本を大ヒットさせたタレントとしての自身のイメージと重なるキャラクターを好演していた。

筆者が特に忘れられないのは、2018年公開の映画『孤狼の血』で、役所広司が演じる暴力班捜査係の主任刑事・大上章吾と、取調室で1対1で対峙する上早稲潤子役。セクシーさをアピールする役でありながら、役所の迫力に負けない存在感があった。

そんなMEGUMIは、近年では映像の企画・プロデュースも積極的に行なっている。『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』(テレビ東京系)や『くすぶり女とすん止め女』(テレビ東京系)では、出演と企画・プロデュースを担当。2023年公開の映画『零落』でも、出演とプロデュースを兼ねている。

また、短編映画『LAYERS』(2022年)では、自身は出演せずにプロデュース業に専念。本作は、「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア2022」にノミネートされるという快挙を成し遂げた。

さらに5月17日には、第77回カンヌ国際映画祭が開催中のフランス・カンヌで、日本映画の魅力を発信するイベント「JAPAN NIGHT」をプロデュース。映画監督、プロデューサーなど、世界各国から集まった500人規模のゲストをもてなすという大役を担っている。

MEGUMIは「日本の素晴らしい映画が世界に羽ばたくキッカケになることを目指します」と意欲を見せており、自身が関わるコンテンツだけでなく、日本の映像業界全体の成長を考えていることが伝わってくる(※)。

グラビアやバラエティ番組での地位を確立し、現在は俳優として、そして映像プロデューサーとして、映画&ドラマ界で欠かせない存在の一人になったMEGUMI。俳優としても今後ますます評価されそうな彼女が、『東京タワー』で見せる激しい恋模様から目が離せない。

参照
※ https://www.vogue.co.jp/article/megumi-japan-night-cannes
(文=清水久美子)

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