7.62ミリのNATO弾か 空き缶や菓子袋に交じって空の薬きょう発見 普天間飛行場の外で宮城秋乃さんが回収

 沖縄県東村のチョウ類研究家、宮城秋乃さん(45)が17日、米軍普天間飛行場周辺の米軍廃棄物を調査したところ、英語で書かれた大量の空き缶や菓子袋とともに、米軍の物と見られる銃弾の空薬きょうが見つかった。場所は民家や公園のすぐそば。宮城さんは「使用済みとはいえ、ごみに交じって弾薬類が基地の外に捨てられているのは問題だ」と批判した。

 宮城さんは17日午後3時半ごろから同飛行場に近接する佐真下公園周辺で、米兵が捨てたとみられるごみがどれくらいあるかを調査。約1時間半で英語表記の空き缶や、土に埋まった菓子袋などをごみ袋二つ分を回収した。

 空薬きょうは空き缶や菓子袋に交じり、土手に放置された状態で見つかった。7.62ミリのNATO弾とみられ、長さは約6センチ。打突痕があることから使用済みとみられる。実包か空包かは不明。

 空薬きょうは宜野湾署に届け出た。宮城さんは「米兵はビーチクリーンなどに参加して良い隣人を装っているが、基地周辺で自分たちが捨てたごみをまず拾い集めたら」と批判した。

(社会部・塩入雄一郎)

米軍普天間飛行場外で見つかった米軍の物と見られる空薬きょう=17日、宜野湾市

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