亡くなった祖母の遺品整理をしてたら大きな梅酒ビンいっぱいに入った小銭が出てきました。銀行の窓口で全部両替してもらえますか?

小銭の両替はお金がかかる

結論から申し上げますと、たくさんの小銭を金融機関の窓口で両替するには手数料がかかります。そのため受け取るお金が減ってしまいますので、受け取るお金を減らしたくない場合は別の方法で両替しましょう。

お金をかけずに小銭をお札にする方法をご紹介

次に、たくさんの小銭をお金をかけずにお札にする方法をご紹介します。

ATMで小銭を入金してお札で引き出す方法

お金をかけず小銭をお札にしたい場合には、ATMで小銭を入金する方法があります。小銭を銀行に持ち込み、ATMで入金しましょう。ただし、小銭の取り扱い枚数は図表1のように決まっています。

【図表1】

多くの金融機関では一度に100枚までしか入金ができないため、枚数が多い場合は数回に分けて入金が必要です。また入金時には、自分が利用する金融機関の上限を事前に確認しておきましょう。

窓口で入金を行うと大量硬貨取扱手数料が発生する

小銭は窓口で入金することも可能ですが、その場合は「大量硬貨取扱手数料」が発生します。手数料は金融機関によって異なりますが、具体的には図表2、図表3、図表4の通りです。

【図表2】ゆうちょ銀行の場合

【図表3】三菱UFJ銀行の場合

【図表4】三井住友銀行の場合

また500枚を超えると、入金するだけで1000円以上かかる金融機関も見られます。

ATMで小銭を両替する注意点

ATMで小銭を両替する際の注意点を3つご紹介します。特に枚数制限や使用できないシーンに注意しましょう。

ATMによって枚数が決まっている

ATMによって小銭の枚数制限が設けられているため、入金時には注意が必要です。一般的に100枚まで対応している店舗が多いですが、取り扱い枚数が異なるため利用前に注意書きをよく読んでから小銭を入金しましょう。

コンビニのATMでは硬貨の入金ができない

近年はほとんどのコンビニにATMが設置してあります。しかし、コンビニのATMや無人のATMの場合、小銭の取り扱いがないため注意が必要です。そのため、小銭の両替を行いたい場合は、銀行や郵便局に設置されているATMを使用しましょう。

参考までに、遺された硬貨の金額があまりにも大きい場合は相続税の対象となる可能性があります。そのため、金額に注意して手続きを行いましょう。

小銭の両替はATMを活用する

近年は小銭を両替する際に手数料がかかる金融機関がほとんどです。またATMでも枚数制限があるため、まとまった枚数を両替するには何度かATMに通う必要があるでしょう。

そのような場合には、500円や100円など金額が大きいものを優先してATMに入金し、10円や5円などを少しずつ財布に入れて使う方法もおすすめです。大切な人が遺してくれたお金は、少しでも手数料を抑えて活用しましょう。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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