優勝コースで2度の“トリ” 予選落ちタイガー・ウッズの次戦は?

タイガー・ウッズは2日間で姿を消した(Scott Taetsch/PGA of America)

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 2日目(17日)◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609yd(パー71)

タイガー・ウッズは3バーディ、3ボギー2トリプルボギーの「77」と崩れ、通算7オーバーで予選落ちが確実となった。過去4勝の「全米プロ」では前回出場の2022年大会(3日目終了後に途中棄権)に続き、4日間を戦い抜くことができなかった。

1オーバー85位とカットラインをわずかに見上げる位置からだった2日目のプレーは、早々に大きくつまずいた。ラフを渡り歩いた2番、「あまり砂がなかった」というガードバンカーからの4打目が奥のバンカーまで飛んだ。5オン2パットのトリプルボギー。3番(パー3)のボギーを挟み、4番で再びトリプルボギー。3ホールで“+7”を喫した序盤のプレーを「メジャーではやってはいけないミスを続けて、早い段階でダメージを受けてしまった」と悔やむ。

予選通過が大きく遠のいても、2000年に優勝しているバルハラGCで最後までファイティングポーズは崩さなかった。7番(パー5)で最初のバーディを奪うと、8番(パー3)ではあと少しでホールインワンというベタピンのティショットで2連続。「できる限りのスコアを出すために努力し続ける。それしか僕にできることはないんだ」。最終18番(パー5)も意地のバーディで締めくくった。

直近の出場だった4月「マスターズ」よりもフィジカルのコンディションは向上しているか問われ、「Yeah(そうだね)」とひと言。とはいえ、さらなる改善の余地があることを認めており、なかなか出場機会を増やせないことによる技術的な課題も横たわる。

PGAツアーの政策委員会の選手理事として、LIVゴルフとの統合に向けて求められる役割も増えている状況。「プライドのためにプレーすること、選手の代表としてツアーのために何ができるかということ。違った意味で、どちらも同じくらい重要なんだ」。コース内外で奮闘が続く。

次戦は全米ゴルフ協会(USGA)からの特別招待で出場権を得た「全米オープン」(6月13日~/ノースカロライナ州パインハーストリゾート&CC パインハースト No.2)を予定。「体力的にもまだまだ改善しなければならないことがたくさんある。パインハーストまでに、チームとともにそれを成し遂げられることを願っている」と4週後を見据えた。

© 株式会社ゴルフダイジェスト・オンライン