「高校生の志望校選び」ギャップを感じる親は3人に1人 親と子の重視する点に違いクッキリ

大学受験は選択肢となる学部や学科が非常に多く、各大学にそれぞれの特色が存在する。知名度、偏差値、キャンパスの雰囲気など、選ぶポイントも多くて志望校をどのように決めればいいか悩ましいところ。そこで全国展開の個別指導の学習塾「明光義塾」がこのほど、高校生の保護者800人を対象に「高校生の志望校選びに関する実態調査」を実施した。

はじめに「子どもの志望校を把握しているか」と質問したところ、「把握している」(把握している39.5%、どちらかというと把握している30.0%)親は69.5%に。把握していると回答した保護者に、「子どもの志望校と保護者が望む志望校にギャップを感じているか」と聞くと、34.2%が「ギャップを感じる」(ギャップを感じる9.9%、多少ギャップを感じる24.3%)と、意外に多くの人が子どもとのギャップを感じていることが明らかになった。

次に「子どもから進路相談を受けた際、有益なアドバイスをできると思うか」質問したところ、37.1%が「できると思う」(できると思う8.0%、どちらかというとできると思う29.1%)と回答。一方で、21.0%が「できないと思う」(できないと思う7.8%、どちらかというとできないと思う13.2%)と不安をのぞかせた。

アドバイスできないと回答した人に理由を聞くと「入試制度などの進学に関する情報を知らないため」が40.5%と最も多い悩みに。次に「子どもに向いている専攻や職業がわからないため」(32.7%)、「子どもの進路・進学に関する考えをすべて把握していないため」(28.6%)と続いた。

最後に進学を希望している高校生の保護者に対し、志望校選びで子どもと保護者がそれぞれ重視していることを質問したところ、子どもの最多回答は「設置学部」(33.2%)となり、「偏差値」、(29.6%)「卒業後の進路」(20.5%)と続いた。

逆に保護者の最多回答は「学費」(30.3%)。「設置学部」については14.5ポイント、「学費」については23.3ポイントと大きな差が開いた。これらの結果から子どもと保護者では、志望校選びで重視する内容に違いがあることがわかった。

(よろず~ニュース調査班)

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