あの大谷翔平が、突然目の前に「10秒呼吸できなかった」 闘病少年と感動の舞台裏「衝撃だった」

大谷翔平と写真撮影するアルベルト・リーくん(画像はドジャース公式インスタグラムより)

病気と闘う少年に粋なドッキリ…口にした感謝

米大リーグ、ドジャースの大谷翔平投手は、16日(日本時間17日)に本拠地で行われたレッズ戦で、病と闘う13歳の少年アルベルト・リーくんに始球式とスイートルームでの観戦をプレゼント。始球式では捕手を務めるサプライズを贈り話題となった。17日(同18日)になって、ドジャース公式はその裏側を伝える動画を公開。リーくんは「人生で一度きりだと思う」と驚きを語っている。

アルベルトくんは球場を訪れると「好きな選手はいますか」という問いに「ドジャースで?」と聞き返し「ショウヘイ・オオタニだよ」と即答している。「彼はほかのどの選手とも違う。走塁や打撃においても違うし、ほかの選手とは異なるポジションで活躍しているんだ」と話した直後、突然大谷が登場すると目を丸くして驚いた。口を開けて固まったまま、大谷と握手を交わし「ワオ」とだけ口にしている。

さらに大谷がサインした背番号「17」入りのユニホームをまとって始球式のマウンドに上がると、右腕からの速球は少し左打席の方向へズレた。捕手を務めた大谷はミットを伸ばして捕球し、笑顔でアルベルトくんを抱きしめている。

アルベルトくんは「衝撃だったよ。しゃべることすらできなかったし、10秒くらい呼吸もできなかった。なぜなら彼に会うのは初めてだったから」と本物の大谷に出会った感想を口にし「これは人生で一度きりの出来事だと思うし、お母さんやここにいるみんなに感謝したい」と続けた。

中学までに3度の開胸手術を受けるなど、アルベルトくんは病気と闘う人生を送ってきた。母のデジャニー・ジョンソンさんは「信じられないわ。ひとりでご飯を食べることすらできずベッドで過ごしていた赤ちゃんだったのが、今世界最高の野球選手と握手しているのだから。素晴らしいことね」と重ねて感謝を口にした。

THE ANSWER編集部

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