「エドワーズは自分で81得点取るしかない」ウルブズの主砲にアリナスがもっとエゴを出すべきと主張「周囲のクソ野郎どもには頼れない(笑)」<DUNKSHOOT>

今年のプレーオフで20年ぶりにカンファレンス準決勝に駒を進めたミネソタ・ティンバーウルブズは、ここまで王者デンバー・ナゲッツ相手に3勝3敗と健闘。5月18日(日本時間19日)に運命の第7戦が敵地で行なわれる。若きエースであるアンソニー・エドワーズの活躍に期待がかかるが、もっとエゴを出して攻めるべきだと元NBA選手のギルバート・アリナスは主張した。

レギュラーシーズンを56勝26敗でウエストの第3シードを獲得したウルブズは、プレーオフ1回戦でフェニックス・サンズと対戦。ケビン・デュラント、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールの強力ビッグ3を擁し、レギュラーシーズンで全敗(0勝3敗)した相手にあっさりとスウィープ勝ち(4連勝)を収め、ナゲッツのカンファレンス準決勝に駒を進めた。

シリーズ初戦、エドワーズがプレーオフの球団記録となる43得点(FG成功17/29、3ポイント3/7、フリースロー6/6)をあげて106-99と先勝すると、第2戦ではルディ・ゴベアを欠きながら、エドワーズとカール・アンソニー・タウンズがそれぞれ27得点をマークして敵地で2連勝を飾った。シリーズを優位に進めるかと思われたウルブズだが、そこから3連敗で崖っぷちに立たされる。

エドワーズは第4戦で自身の持つフランチャイズ記録を更新する44得点(FG成功16/25、3ポイント5/8、フリースロー7/8)を叩き出すもチームは敗戦。第5戦は最初のシュート9本中8本をミスして前半でわずか5得点、トータルでも18得点止まりだった。
第6戦はウルブズが115-70と大勝して、シリーズの行方は第7戦に持ち越されたが、2003-04シーズン以来のカンファレンス決勝進出は22歳エドワーズの双肩に懸かっていると言ってもいいだろう。

エドワーズはナゲッツとのシリーズ、勝利した試合は平均32.3点、FG成功率57.1%、3ポイント成功率40.0%、敗れた試合では平均27.0点、FG成功率52.7%、3ポイント成功率42.9%。10得点台に終わった第3戦、第5戦はシュート15本にとどまっている。

元NBA選手のアリナスは自身のポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、「エドワーズは自分で81得点を取るしかない。(周囲の)クソ野郎どもには頼れない(笑)」と冗談気味に切り出すと、ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンを引き合いに出し、アグレッシブに攻めるべきだと説いた。

「ブランソンがやったことを見てみよう。(エドワーズは)シュートを35本打たないといけない」

ブランソンはインディアナ・ペイサーズとのカンファレンス準決勝第5戦で44得点(FG成功18/35、3ポイント2/6、フリースロー6/7)をマークして勝利に貢献。それ以前も、プレーオフ1回戦第4戦からプレーオフで史上4人目となる4試合連続の40得点以上を達成するなど、ニックスの快進撃を牽引している。

ウルブズOBである元NBA選手のラシャード・マキャンツはアリナスの主張を受け、「第5戦はスロースタートだったのが要因だ。最初の3本、4本のシュートを決められれば、本人も周囲もリズムに乗る。シリーズ最初の2試合ではそんな感じだった。アントマン(エドワーズ)がシュートを決められなくなると、周りも決められなくなる」と、エドワーズの活躍がチームの出来を左右すると同調していた。

構成●ダンクシュート編集部

© 日本スポーツ企画出版社