大谷と比較され続ける男が“OPS2.239”の衝撃 目覚めたジャッジの5試合、異次元の数字に米注目

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:ロイター】

打率1割台に低迷していたジャッジ、直近5試合のOPS2.239

米大リーグ、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の大爆発が止まらない。17日(日本時間18日)に行われたホワイトソックス戦では、時速114.4マイル(約184.1キロ)、飛距離433フィート(約132メートル)という豪快弾。さらに直近の5試合で残した数値が歴史に残るレベルだという。

本拠地ヤンキースタジアムで行われたホワイトソックス戦、「3番・中堅」で先発したジャッジは初回2死無走者で迎えた打席、カウント3-1から右腕クレビンジャーの低め速球を豪快に引っ張った。打球はロケットのように左翼ポール際の2階席へ一直線。先制の12号ソロとなった。

MLB公式のサラ・ラングス記者は自身のX(旧ツイッター)で「アーロン・ジャッジ 時速114.4マイル プレーオフを含み、時速114マイル以上で37本塁打」とツイートし「スタットキャスト(2015年以降、ポストシーズンを含む)では、ジャンカルロ・スタントン(68本)だけがこれより多い」と指摘。ジャッジのメジャーでも図抜けたパワーに驚いている。

またジャッジはこの日、残る3打席で四球を選んでおり、12日のレイズ戦以降の5試合で残した数字が歴史に残るレベルだという。16打数10安打、そのうち二塁打が5本、本塁打が3本。7四球を選んでおり出塁率.739、長打率は1.500に及ぶ。OPSは2.239だ。

サラ記者は別の投稿で「アーロン・ジャッジのここ5試合でのOPS2.239は、彼のキャリアの5試合という期間で最高記録だ」と指摘。さらに、5試合でこれだけ高いOPSを残したヤンキースの選手として2007年のアレックス・ロドリゲスや2006年、2005年のジェイソン・ジオンビ。さらにさかのぼればミッキー・マントルやジョー・ディマジオ、ベーブ・ルースといったスーパースターの名を挙げている。

今季のジャッジは4月を終えて打率.206と低迷。ただ5月は打率.408、6本塁打という大爆発だ。2022年にはア・リーグ新記録となるシーズン62本塁打を記録し、メジャーのスターとして大谷翔平と比較される存在。今季はどこまで数字を伸ばしてくるだろうか。

THE ANSWER編集部

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