【体操】杉原愛子に村上茉愛氏がエール パリ五輪は補欠選出も「愛子の役目を果たしてほしい」

杉原愛子

体操女子で五輪2大会代表の杉原愛子(TRyAS)に対し、戦友からエールが送られた。

東京五輪後の2022年に一度は現役を退くも、23年に復帰を決断。「体操をメジャースポーツにしたい」との思いから、24年パリ五輪出場を目指して心技体を磨いてきた。

パリ五輪代表最終選考会を兼ねるNHK杯3日目(18日、群馬・高崎アリーナ)の個人総合2回目では、1回目(16日)に落下した段違い平行棒で再び落下。「ミスはすごく痛かった」と振り返るも「いい意味で吹っ切れた」と平均台では全体2位、床でも全体1位の得点をマークし「体操の魅力も伝えられた。代表選手には選ばれなかったが、こうやってたくさんの人に支えられて、ほんまに感謝の気持ちしかない」と語った。

そんな杉原の演技をリオデジャネイロ五輪、東京五輪で共闘した村上茉愛氏(現日体大コーチ)も現地で見守った。村上氏は「五輪を知っているからこそ、逆にプレッシャーを感じていたと思うので、すごいつらかっただろうと想像だけでも思う。ミスはもちろんあったと思うけど、最後の最後でしっかり決めて、みんなに自分の体操を見せた点はすばらしいと思う」とねぎらった。

3大会連続の代表にあと一歩届かなかった杉原だが「引退はまだ考えてない。何があるかわからないので、全種目準備はする」ときっぱり。パリ五輪の補欠に選出されたことから、村上氏は「しっかり後ろからのサポートがあるとチームは活気づくと思うので、愛子には愛子らしく、愛子の役目を果たしてほしい」と期待を寄せた。

「代表になれなかったのがすごく悔しい」と涙を流す場面もあった杉原だが、平均年齢17・6歳の若きチームを後方から支えていく。

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