【知っておきたい夏期講習】塾の夏期講習を探し始めるときに知っておきたいこと4選

夏期講習初参加のタイミングは「小学5年生」と「中学1年生」が最も多い

新学期がスタートしそろそろ新しいクラスや学校生活に慣れてきた6月は、夏休みまでちょうど1カ月前という時期になります。6月になると多くの塾では夏休みの講習会の講座日程が決定し、塾探しをしている家庭にとって重要な月です。

子育てをしていると塾の存在が徐々に気になり、子どもが小学校に入り年が上がるにしたがって「いつから塾に通わせるのがベストなのか」と悩む方も増えます。

中学受験をする場合は小学3年生の2月から始まる小学の4年生クラスに合わせて入塾するのが一般的ですが、小学4年生の夏、5年生から入るという後発組も存在します。

その一方で、学区の公立中学に進学する場合でも小学5年生から始まる英語対策や中学の勉強に備えて小学校高学年から塾通いをする子もおり、「中学生になってから」「受験学年になったら通えばいい」という意識が薄れてきています。

今回は塾探しをする家庭が多い夏期講習会に向けて「事前に知っておきたい4つのこと」をご紹介していきます。

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【知っておきたい夏期講習】夏期講習初受講は小学5年生と中学1年生がボリュームゾーン

塾探しをする際、通わせる目的は各家庭で異なるものの「何年生から塾に通うのが良いのか」と情報を集める親は少なくありません。

株式会社CyberOwlが運営する塾や習い事に関する総合情報サイト「テラコヤプラス by Ameba」が、2022年6月17日から2022年7月30日にかけて全国の保護者500人に対して「塾の夏期講習」について行ったインターネット調査を行いました。

その結果によると、夏期講習会に始めて参加した子どもの学年は小学5年生と中学1年生がそれぞれ14.4%と最も高いことがわかりました。

また、62.2%の家庭で子どもが小学生の時点で夏期講習会デビューをしているという結果になっています。

なお、小中校の各学年での詳細な結果は以下の通りになります。

塾の夏期講習に初めて通った学年は、小学5年生と中学1年生がもっとも多く14.4%。2枚目は塾の講習が行われる時期について。
  • 小学1年生 7.4%
  • 小学2年生 7.8%
  • 小学3年生 11.6%
  • 小学4年生 11.4%
  • 小学5年生 14.4%
  • 小学6年生 9.6%
  • 中学1年生 14.4%
  • 中学2年生 9.4%
  • 中学3年生 11.8%
  • 高校1年生 0.6%
  • 高校2年生 1.0%
  • 高校3年生 0.6%

中学受験を見据えて動き出す小学3年生を境に、夏期講習会の参加率が高くなっていることがわかります。

また、小学生で最も多い小学5年生は中学受験だけでなく学区の中学校への進学を見据えて塾通いを検討する子や、勉強内容が難しくなり塾で理解度を深めたい子も増える学年です。

同じく14.4%と高い中学1年生は夏休み前には定期テストの結果も出るため、「夏休み中にしっかり勉強する」「1学期の復習をして2学期以降の成績向上を目指す」という目的で夏期講習会に参加する生徒が増えます。

【知っておきたい夏期講習】人気のある塾の講習会は満席になることもある

多くの塾では春と夏、冬の3つの季節講習会が行われます。

多くの塾では春と夏、冬の3つの季節講習会が行われます。無料体験などのお得な条件で塾の講習会を受けることができるため、塾探しをする家庭にとっては活用しないと損です。

季節講習会の中でも最も期間が長いのが夏休みの講習会になります。講習会ではただ授業を行うだけでなく、宿題もしっかり課されるため子どもが毎日ダラダラ家で過ごすのを阻止することもできます。

塾はプライベートな教育の場であり、塾の大きな使命は「生徒の学力を上げる」です。成績を上げるために宿題だけでなく漢字テストや英単語の小テスト、計算問題のテストも授業中に行われることもあり、プラスアルファの勉強をする必要があります。

その反面、通う生徒が飽きないよう話術に長けた先生が「通っていて楽しい」と感じさせる授業も行います。進学実績もあり、子どもが「通っていて楽しい」と感じる塾は親の口コミで「子どもが楽しく通える塾」として広まります。

人気のある塾、校舎はあっという間に規定人数に達してしまい申し込み期限日を待たずに「満席御礼」となることも珍しくないため、夏期講習会の参加するかどうかの決断はなるべく早めに下して塾に申し込むようにしましょう。

【知っておきたい夏期講習】出席できない授業に対するフォローの有無を確認する

「出席できない授業がある」時も、塾側が何かしらのフォローをしてくれるかどうかという点や、フォローがある場合、それがどのような内容なのかを事前に確認することも大切。

個別指導形式の塾は生徒側が指定した日程で夏期講習会を組むことができますが、集団形式の場合は授業が行われる日時が定まっています。

しかし、夏休みに行われる夏期講習会は家族でのお出かけや習い事の関係などで出席できない日があるのも珍しくありません。こうした「出席できない授業がある」時も、塾側が何かしらのフォローをしてくれるかどうかという点や、フォローがある場合、それがどのような内容なのかを事前に確認することも大切です。

・別日にフォローアップ授業が行われる
・オンライン上の映像授業を見ながら勉強できる
・欠席した日に配布された教材プリントを渡される
・特にフォローはない

上記のようなポイントを夏期講習会の申し込みをする前に塾側に確認するようにしてください。欠席した場合の対応は塾選びの重要なポイントです。

なぜなら塾業界もICT技術の進化、そしてコロナ禍を経て「集団指導の塾は実際に教室に来ないと受けられない」という昔ながらの形から少しずつ変化をしているからです。

フォローが一切ないというのは時代の流れ的に疑問符がつく対応のため、決してスルーせず、必ず聞きましょう。

【夏期講習】入塾特典や、入塾特典の期限を確認する

チラシなども多数!特典と特典の期限を確認しておきましょう。

6月に入ると各塾では夏期講習会の日程が決まり、チラシやホームページに掲示されます。早期申し込み割引を行う塾も少なくないため、「いつまでに申し込みをすれば最大割引が適用されるか」を確認し、手帳などに記して忘れないようにしましょう。

しかし、「6月末までの申し込みで割引適用」とあっても、人気塾は期限日前に申し込みが殺到し終了となることもあるので注意してください。

夏期講習会は夏休みに入ってからのスタートになりますが特典というお得感から6月中に申し込みの枠がなくなることもあります。

また、夏期講習会に参加して子どもが楽しそうに通う姿を見ると夏休み以降の通塾、入会を検討することになります。スムーズに入会の手続きができるよう、夏期講習会に参加を検討している塾の入会特典がどのようなものか見比べることも大切です。

入会金の免除、割引、図書カードが貰えるなど塾によって入会特典は異なります。また、入会特典も無期限ではなくキャンペーン期間が設けられています。その期限内に入塾するかどうかを決めるようにしましょう。

6月から夏期講習会の受付開始、塾選びに向けて万全のスタートを切りましょう

夏期講習会の申し込み受付がスタートする時期、「子どもにも我が家にもピッタリな塾」を見つけたい。

新年度がスタートし、大型連休も終わって少しずつ日常生活が落ち着いてきた頃ですが、6月からは夏期講習会の受付がスタートします。

「夏休みなんてまだ先のこと」と思わず、塾デビューや夏期講習会の参加を考えて情報収集をしていきましょう。塾に通う目的は中学受験だけにとどまらず、子どもの勉強時間の確保や学校内容の復習と家庭で異なり、通塾する年齢も親世代の頃よりも低年齢化しています。

夏期講習会の申し込み受付がスタートする時期、子どもに合いそうな塾を吟味することに時間をかけて「子どもにも我が家にもピッタリな塾」を見つけたいですね。

参考資料

  • PRTIMES テラコヤプラス by Ameba「夏期講習デビュー約6割が小学生!平均費用、選び方、親の本音まで徹底調査」

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