【巨人】マツダはやはり鬼門? 杉内投手コーチが明かす当地での「作用」

先発した巨人・赤星優志も、敵地のムードにのまれてしまったのか…

やはり「鬼門」なのか――。阿部慎之助監督(45)率いる巨人が18日の広島戦(マツダ)に3―4で敗れ、2連敗。広島打線を上回る今季最多14安打を記録しながら15残塁と打線がつながりを欠き、5カードぶりの負け越しが決まった。

何度も訪れた好機を生かすことはできなかった。打線は2回、泉口の先制適時打などで2点を奪ったものの、先発・赤星が4、5回に計3点を失うと、6回からマウンドに上がった大江も1点を献上し、中盤に2点のリードを奪われる展開。だが、9回無死一、二塁から坂本が放った安打の間に、広島の適時失策で1点を奪うのが精いっぱい。最後は二死満塁と絶好のチャンスで打席に入った代打・萩尾が空振り三振に倒れ、結果的に広島打線を上回る今季最多の14安打が水泡に帰す敗戦となった。

これには阿部監督も「そうだな。明日につながるよ。それだけだな」とだけ言い残してわずか4秒で会見場をあとに…。表情は淡々としながらも、悔しさが垣間見えるコメントとなった。

前夜の敗戦後には「『鬼門』っぽく負けた」と完敗宣言をした指揮官だったが、打線だけでなく投手陣にとってもマツダスタジアムは一筋縄ではいかない環境であることに間違いなさそうだ。杉内コーチは「安打も結構打たれているんでね。自分たちが思っているよりも高めに行くのかもしれないし」と当地の特徴を説明する。

「でも、そんなこと言ったってね。投げなきゃいけないんでね。抑えなきゃいけないんでね、投手陣は」と気丈に振る舞ったが、リーグ2位の防御率を誇る投手陣を持ってしても、何かしらの作用が働いている様子だ。

今後もまだまだ開催カードは残されているだけに、いかにして〝マツダ克服〟の糸口をつかむことができるかが大きなテーマとなる。

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